横浜在住の怠け者による、ご近所探検・食べ歩きブログです。コメントお待ちしております(記事の日付部分をクリックしてどうぞ!)。
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こんなオペラを見た
 三年ほど前から固めて見ています。メモ。

2008年
・ロッシーニ・オペラ・フェスティバル『ロッシーニ・ナイト』(序曲集および『テーティとペレオの結婚』)@Bunkamuraオーチャードホール(081121)
・ウィーン国立歌劇場『ロベルト・デヴェリュー』@東京文化会館(081104)
・ウィーン国立歌劇場『フィデリオ』@神奈川県民ホール(081029)
・ウィーン国立歌劇場『コシ・ファン・トゥッテ』@東京文化会館(081023)
・ウィーンの森 バーデン市立劇場『リゴレット』@ミューザ川崎シンフォニーホール(080927)
・二期会『ナクソス島のアリアドネ』@東京文化会館(0627)
・ウィーン・フォルクスオーパー『ボッカチオ』@東京文化会館(0601)
・ウィーン・フォルクスオーパー『こうもり』@東京文化会館(0527)
・『ばらの騎士』びわ湖ホールと神奈川県民ホールによるプロダクション、アンドレアス・ホモキ演出@神奈川県民ホール(0323)
・チェコ国立ブルノ歌劇場『タンホイザー』@神奈川県民ホール(0112)
・神奈川県立音楽堂自主公演『オルフェオ』@県立音楽堂(0119)
・『横浜オペラ週間2008 椿姫(ほか)』スロバキア国立(バンスカ・ビストリツァ)オペラ@神奈川県民ホール(0121)

2007年
・オペレッタ・ガラ・コンサート@神奈川県民ホール(1229)。
 第一部は「あんまりみんな声がでてないなー」と思ったが、第二部・各自のソロ、ではみなさんがんばっていた。これはこれで楽しい。
・コッソットのアズチェーナが売りだったのに代役になった『イル・トロヴァトーレ』@Bunkamura(1125)。作品は好きなので、後悔はしていない。ポンテで入手したし。座席は二階最前列。
・ベルリン国立歌劇場『モーゼとアロン』@上野(1018)。バレンボイム指揮。
 難しかった。とくに演出。
・ベルリン国立歌劇場『トリスタンとイゾルデ』@神奈川県民ホール(1009)。バレンボイム指揮。
 とうとう鑑賞することができた。わたしはこの演出も好き。マイヤー演じるイゾルデの最後のアリアが終わった直後の、しばらくの静寂。
・ベルリン国立歌劇場『ドン・ジョヴァンニ』@上野 (1006)バレンボイム指揮。10-33。
 ドン・ジョヴァンニ役の色男っぷりはよし。赤いローブも。
・キエフ・オペラ『エフゲニー・オネーギン』@新国立劇場(0912) キエフオペラも新国立も初めて。3階左のA席だったけれど全体を見通せて問題なし。音楽、よし。第一幕ではちょっとうとうとしてしまい、そのせいか? タイトルロールのオネーギンの「よさ」がさっぱりわからない。「なにこいつ、最低」という感じ。歌手はタチヤーナとレンスキー役がよかった。ドレス豪華、踊りはバレエ団で見栄えがして、なんというか手堅い作りだった。
・パレルモ・マッシモ劇場特別記念コンサート@オーチャードホール(0627)入門編として買ってみた。12000円のもとは取ったかな。1階9列31&32。『マノン・レスコー』間奏曲がすばらしい曲でびっくり。
・スロベニア・マリボール歌劇場『ラクメ』@東京文化開館(0425)席は22列36&37(S)
 舞台美術の花が印象的。物語は・・・・・・まあ、オペラだからね。

・2006年以前・フィレンツェ五月歌劇場『トゥーランドット』(メータ指揮、神奈川県民ホール)200609
・フィレンツェ五月歌劇場『ファルスタッフ』(メータ指揮、東京文化会館)200609
・バイエルン国立歌劇場『ラインの黄金』(メータ指揮、バイエルン国立歌劇場)200603
・Teatro Real『愛の妙薬』(Madrid, Teatro Real)200602
・バイエルン国立歌劇場『タンホイザー』(メータ指揮、東京文化会館)
・ウィーン国立歌劇場『フィガロの結婚』(小沢征爾指揮、NHKホール)
・ミラノ・スカラ座『運命の力』(東京文化会館)
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La Marea横浜@吉田町(1004)
 10月の週末はイベント行事目白押しですね。なんとなく来週と思い込んでいたところ、最寄り駅(JRの)を同じくする南区の御大ががっちりレビューしてくださいまして、なんとか間に合いました。

 伊勢佐木町と野毛を結ぶ位置にある吉田町を舞台にした、街頭パフォーマンスです。個人的には、こどものころ母に連れられて野毛の市立図書館に行った帰り、伊勢佐木町まで降りる際に通る場所。そして毎年お雑煮の鶏肉を買う梅やのある通り。なんでそこで、と今思い返すと謎だけど、成人式の記念写真を撮ったミヤマ商會のある通り。母が昔この通りにあった事務所で働いていたからかな。

 行けばわかるよと思って出かけたので、なぜか濱新に最初に行ってしまって空振りし、ついでに裏通りを歩いてしまいました。でもおもしろかった、裏通りはつまり今回の舞台になっていた店の裏ということで、スタッフが貼ったらしい手書き地図とかインストラクションもちょっと見れたりして。

 結局パフォーマンス会場に出たのは8時近くでした。御大効果ももちろんですが、当日野毛で行われた大道芸から流れたひとも多かったのか、なかなかの人出。ギャラリーミロから角清までの通り両側が上演場所だから、ここは通行止めになっていました。

 上演されたのは、アルゼンチンのアーティスト、マリアーノ・ペンソッティ作・演出の『ラ・マレア』(La Marea、「潮、うねり」)。ペンソッティは急な坂スタジオに招聘され、一カ月かけてこの公演を準備してきたそう。初演はブエノスアイレス2005年、その後、世界のさまざまな街でその街のコンテクストに合わせて上演を重ねてきたとのこと。今回も登場人物が日本名になっていたり、生まれたのが警友病院(おお、一緒)だったり関内に住んだり。でもその合わせ具合が生ぬるいというか、ちょっと無理があるなーという作品も、9つのパフォーマンスのなかにはありました。

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 わたしが気に入ったのは、この公演三日間限定オープンの書店、ブックピックオーケストラを舞台とした「03 本屋」。気になる女の子を見ながら妄想する男の脳内モノローグがずっと展開されていきます。うーん、あるあるっていうか。

 それから「08 エクササイズとピアノ」は、平穏な生活を営んでいるカップルの話かと思いきや、いや、じっさい現在は平穏なんだけど、そこに至るまでの理不尽な、天災ともいうべき暴力についてちょっと考えました。この物語の主人公が警友病院生まれなんだけど、かれの半生を語る字幕から得た情報だと、どうすくなく見積もっても30代後半なんだよね。でもキャストはだいぶ若く見えました。相手は「少女」とされていたので、睦ましげなふたりの見てくれの年齢差があり、中年期に入っているけど熱心に体を鍛える男の姿があり、という幕開きが本来の姿だったのではと思います。

 というように、せっかく一カ月かけて横浜、そして日本のコンテクストに持っていこうとしているのになんだか惜しい。上記ふたつ、そして「09 接吻」
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は、かなり普遍的な骨格だったと思うのですが、かなりきついなあ、というのもありました。

 パフォーマンスは10分、一斉に始まりかつ終わり、2分のインターバルをはさんでまた始まる、という形なので、8時前に着いたわたしたちは全部見ることができなかったのでなんとも言えませんけど、全体を見ることができたなかで一番きつかったのが「06 パーティー」です。

 娘の誕生日パーティーから抜け出してバルコニーでぼやいている男(父親)なんだけど、単に誕生日としてしまうとなんで会社のいけすかない同僚まで呼んでるのか、こんなに大がかりなのかが伝わらないと思うんだ。じつは娘は15歳になった、ということで、これはスペイン語圏アメリカに共通する、女の子のための儀式・キンセアニェーラquincean~eraなんですよね。15で大人の仲間入りをすると考えるわけで、お金持ちの場合はまるで結婚披露宴みたい。無理に日本にしなくていいんじゃないか、なんなら日本にいるラティーノの家族のつもりで作ったっていいんだし、と思いました。

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 これは「07 バー」。じつはバーにはside A とsideBがあったようですが、ふと目をやるといつも片方だけが見えました。
室内を舞台とするパフォーマンスの場合は、空き店舗を改装してガラスケースみたいにして上演してるんですけれど、そのケースのあいだにあるリアル店舗はふつうに営業中です。たとえばせんべいやさんは淡々とライトアップ。
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 そんな形で、この「バー」は、店とパフォーマンスの合体。
 左側で手紙を読んでいるウェイトレス、これは別れた夫からの手紙でかれは合衆国に行って軍隊に入り、戦場にいる。そして、手紙を読み終えた彼女と入れ代わりのように席についた客は、こども時代のヒーローとしてベルモンド、父親と一年間家代わりに住んだ車として黄色いシトロエンをあげるんだけど、これまたちょっとつらくないかな。

 文句を言いつつ延々と書いてしまいましたが、せっかくのイベントなのに、一カ月も横浜にいたのに。という、「惜しい」という気持ちが先立ってしまいました。
 街がそのまま動いてて、そこに挿入された無言劇(ごく一部、せりふあり)という試みは楽しいし、吉田町だからこその雰囲気もあったと思うので、惜しいのです。今回、急な坂スタジオがコラボレーターを用意した、と書いてあるので、そのへんへのはがゆさもありますね。

 オリジナルバージョンを探していたら見つけた記事。 東洋でははじめての上演だから、今までで一番手を加えたそうです。覚書的に置いておこう。

 さて、せっかく吉田町に来たから吉田町でごはん食べて帰ることに。連れが温かいもの、できたら丼ものを所望したので最初はそば屋さんに行ってみたけど、時間が時間でもうショウウインドウのあかりが消されてしまってました。
 
 で、結局もとに戻って濱新。
 おや、先客は一組。やっぱり仕事帰りやランチに愛用されるお店かな。
 残念ながら天丼はなく、でも鰻の気分じゃないという連れでしたが、野菜天+ごはんにご満悦のようす。わたしは「牛ばら肉西洋風煮込み」(ごはん、味噌汁、漬け物はセット)をお願いしました。
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 途中で出てきた店主さんが言ってらしたように、これはワインと合いそう。かなり濃厚です。あんまりたくさん飲めないので最初に注文した日本酒をちびちびやりながら、次は赤とかな〜と思いつついただきました。肉はとろけるようだし、タマネギも甘みがしっかり引き出されてておいしい。
 今年になって二度行った濱新ですが、一度くらい正攻法で行くべきかな。鰻とか、コース料理とか。
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熱狂の日08(0502&5)
 昨年に続いて、ゴールデンウィークの東京国際フォーラム(周辺)を占拠するお祭り・「熱狂の日」La fol journeeに行ってきました。今年はシューベルトとその周辺がテーマ。

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 とはいうもののシューベルトって超メジャーな歌曲とか『未完成』くらいしか知らなくて、たぶん自分でアルバムを買ったことは、なし。どうしよ、とプログラムを眺めていると、おお、マーラーがあるではないですか。『大地の歌』か。⇒その前のコマも入れられるな、声楽にしようかな。

 というわけで、5月2日夜の部でふたつのコンサートに行きました。
・ホールC(マイヤーホーファー)
「シューベルトが残した名リート「ます」などを、後輩たちの一味違った編曲で楽しむ」
エッセール指揮のポワトゥ=シャラント管弦楽団
ナタリー・ゴードフロワ(ソプラノ)
トーマス・バウアー(バリトン)。
 いやー、ホールCってでかいですね・・・・・・。
 チケット売り出しからちょっとたって思いついたので、天井近くの「A」席しか取れなかったので、なんというかずーっと下、奥でのパフォーマンスを眺めました。するとちょっと、ソロの歌声は場合によってきついです。コンサートホールの臨場感はあまりなく、額縁に入った映像を上からのぞきこんでいるみたい。

 まず前半はシューベルトが残した交響曲の断片を現代作家のベリオがコラージュするレンダリング。まさに不思議だ。だってシューベルトが1828年に遺したスケッチの合間に、現代の音楽を挿入していく試みだから。でも玉手箱みたいで、次になにが出るかな? と楽しみでした。

 後半はリート。レーガー編曲の「糸を紡ぐグレートヒェン」は、曲が好き。後日、この歌を収録したCDを買いました。でもちょっと歌手は頼りなかった。「魔王」がラストで、これはなかなかの迫力。

・22時半から、お目当てのマーラー『大地の歌』:シェーンベルク版(ホールB7・ショーバー)
 パスカル=グザヴィエ・ロト指揮のレ・シエクル
 イザベル・ドリュエ(メゾソプラノ)
 パスカル・ブルジョワ(テノール)
『大地の歌』はフルオーケストラ版を持ってるだけで、今回のシェーンベルク版(管弦をスリムに編成)は、生で聴くのはもちろん初めて。オケが舞台に登ってくるのを見たとき(ほんとうはステージの広さとか椅子でわからないといけないのでしょうが)、「少ないなー」と思いました。しかしその前のCがフルオケ&距離に阻まれて歌手の声がかすれてしまったように感じていたので、むしろ吉兆くらいに。

 いいねえ(以下、箇条書き)。
・冒頭から「はっ」とする。金管の響きが高らかで、物語のただなかに投げ込まれたよう。
・今回、歌詞がついてたからよくわかったけど、これって表題音楽だよね。中国の詩から、というけど、一生懸命チャイナ風になっている。かわいらしい。
・そしてマーラーは切ない。
・オケもいい。ときどき、切り込んでくるような鋭さがある。
・全編終了後の「間」も、じんわりきた。
 
 指揮者のおまけコメント(ピアノを弾いていた日本人メンバーを通訳にかりだして)で、なんか緊張というか暗さを忘れました。このレ・シエクルは昨年も評判よかったらしい。来年も来てくれるかな。

・5月5日(月)
 東京に出る用事があるので、思いついて3日夜に急遽取りました。
 劇付随音楽『キプロスの女王ロザムンデ』
 ペーテル・チャバ指揮、フランス国立ロワール管弦楽団
 メゾソプラノ・林美智子
 晋友会合唱団

 2日と同じフォーラムCでしたが、今回は一階の4列目。ただしかなり横。舞台を見上げる感じで、オケの後ろの合唱団やソロ、そして存在感あった金管はほぼ見えず。
 フォル・ジュルネのタイムテーブルに添えられてた説明には
「陰謀からハッピーエンドへという劇の音楽
 語りが加わり、音楽物語のような演出で楽しめる」
とありましたが・・・・・・なかったよ? 語り。そして、ないとわかんないです。せっかくの内容が。
 全部で11曲編成なのですが、合唱&ソロの歌詞が対訳つきで記載されているだけのパンフレット。「貧しい船乗りの未亡人の養女ロザムンデが実はキプロス王の娘で・・・・・・といったハッピーエンド物語(略)」とあるのですが、そこで羊飼いの合唱や狩人の合唱があるのはなんでなんだー?
 不勉強がいけないのですが、そのへんが消化不良でした。

 肝心の音楽はけっこうよかった。指揮者は大奮闘でした。

 さて、来年は「バッハ以前の北ドイツのバロック」だそうです。バッハ好きなので楽しみ。 
 
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気持ちはわかる
 昨晩(25日)、神奈川県立音楽堂で行われた「クラシックなジャズナイト」を聴いてきました。いや、「聴く」だけじゃ足りないな。ピアノ:山下洋輔、オケは佐渡裕指揮の東京フィルです。ちょっとした異種格闘技!? というのと、バーンスタインやガーシュインを生で聞いてみたかったので取りました。

 楽しかった!
 まずこのホールの小ささというか親密さがいい。座席数は可動椅子も含めて1106だそうです。今回はかなり前(11列)なので舞台もよく見えました。舞台の中心は向かって左になるので、巨匠山下の手元は残念ながら見れませんでしたが、血管ちぎれそうなテンションで弾く姿や表情が手にとるようでハラハラしました。

 まずは山下洋輔のソロでバッハの無伴奏チェロ組曲一番(プレリュード)。・・・・・・の、はず。だよね。と思いながらしかししばらく聴いているとようやくおなじみのフレーズが出てくるという調子。お、そうきたか。と思って聴くのもなかなか。

 今回はCS放送の収録も兼ねていたので、司会のTVKアナが出てきたりしてわりあいトークがありました。山下さんと佐渡さんの馴れ初めとか、山下さん作曲のピアノコンチェルトをイタリアで演奏したときの話とか(アンコールは「ボレロ」のピアノソロだったという話)。ガーシュインといっても『ラプソディ・イン・ブルー』ではなくピアノ協奏曲へ長調になったのは、県立音楽堂の芸術監督一柳慧に「やれ」とめいれいされたからだそうです。しかしこの難曲、いかに山下さんでもたいへんな挑戦となることは必定、そこで「本当はこの一週間は休みにするはずだった」佐渡さんがサポートの手を上げたとか。

 二曲目はバーンスタインの『キャンディード』序曲。バーンスタイン最後の弟子(のひとり)だった佐渡さんの大好きな曲で、4月から司会を務めている『題名のない音楽会21』のテーマ曲にもなっています。これが短い曲なんだけど、元気ですごくにぎやか。指揮も、飛んでみたり屈んで左から右へと指揮棒をうねうねしてみたり、こりゃ楽しそうだ。と思いました。『題名のない音楽会』で素人が1分だけオケを指揮できる「振ってみまshow」という企画があったのですが、そういう欲求がこみあげるのもむべなるかな、でした。
 そしてこの音量、爆発する喜びが県立音楽堂のこじんまりした空間に充満するのがすごくわくわくどきどきして、オケっていいな! と思いました。

 休憩をはさんで本日のメインイベント、ガーシュインのピアノ協奏曲ヘ長調(山下洋輔ヴァージョン)。えらいこっちゃです。トークのときの佐渡さんのコメントによると、山下さんは楽譜に書かれていることはきちんと弾く、そうですが、そこに自在にタメをかけたり付け加えたりしているはず。迎えるオケはそうもいかず楽譜通り(のはず)。それをいかにつなぐかが佐渡さんの腕の見せ所。

 通常、協奏曲は全曲(三楽章)終わってはじめて拍手となるのですが、いやいや第一楽章から飛ばす叩く跳ねるで、こんなで最後までいけるの? 血管切れないの? とときどきドキっとしつつ引きずられていく⇒ああお疲れ! と拍手の嵐でした。ブラボー! と叫びも出たりして。その後の第二楽章〜第三楽章はちゃんと(笑)続きました。現代音楽は楽器の弾き方にもクセがあったりしてそれを見るのも楽しいですが、第二楽章冒頭は第一ヴァイオリンのみなさんがヴァイオリンを横に持って、まるでウクレレみたいにつまびいていたのが興味深かったです。

 アンコールはボレロ・・・・・・ではなく、(外に出て知ったのですが)山下洋輔作曲"Swing"(Sudden Fictionより)でした。のだめオケ、いやSオケみたいに東京フィルのみなさんが途中でみんな席を立ってまさにスイングしながら演奏する場面もあり。超ノリノリのコンマスを筆頭に、オケのみなさんもすごくにこにこしていて楽しそうでした。

 さて、公演後。佐渡指揮でバーンスタイン作品をおさめたCDを買ったので早く聴きたい気持ちもあるけど、せっかくだからちょっと一杯くらい・・・・・・と、野毛方面に向かいました。結局音楽通りを抜けて右折してちぇるる裏のダイニングバー、Stand byへ。前に通り掛かったときには満員だったので、入るのは初めて。  

 ここはごはん&猫の店でした!
 いや、生きてる猫は飲食店なので無理ですけど。入ってすぐ左側の棚には招き猫はもちろん、猫ポストカードを何枚もおさめたフレーム。ワインガイドを支える本立てが猫。トイレの内装も猫写真や猫のいる絵。メニューにも猫。帰り際に聞いてみたら、シェフが猫好きだそうです。

 おつまみは一皿400円、でもお好み3種類で600円。帆立て串揚げがおいしかった。お酒の店なので全体的に味付けは濃いめだな。筍ごはんも頼んだからワインより日本酒だよねえ、でもどうしようかなと思っていると利き酒セットを勧めてくれたのでそれにしました。
 コンサート後すぐ帰宅予定だったからカメラがなくて、携帯でそそっと撮った写真はピンぼけでした。ので、また行って撮るか。
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3月20日、明治座→紀尾井ホール
 いただいたチケットではしご。

1)明治座で『石川さゆり特別公演−1)奇想天外−マダム貞奴のオッペケペ人生(ジャーニー) 2)石川さゆりオンステージ 流れゆく歌』
 明治座にはむかーし来たことが・・・・・・『近松心中物語』(蜷川演出)だったか?
 久しぶりに来てみて、ああつまりここも歌舞伎座なのねと思いました。いや、えーと売店とかが。人形焼きやおせんべいなどはもちろんですが、年齢層高めのブラウスとかハンドバッグの店があったり。日本画がそこここに飾ってあったり。座席で飲食OKだったり(さすがに上演中は×だった)。

 さて、座席は2階中央ブロックの第一列。よく見えました。さすがに花道の奥までは目が届きませんでしたが。
 さゆりは日本初の「女優」マダム貞奴、その夫にして一座の座長川上音二郎に近藤正臣。
「おとしゃーん」
と夫を呼ぶ貞奴の声の甲高さにまずはびっくり。

 人生に「ジャーニー」と振っているのと、奇想天外というタイトルなので、ふたりの旅回り公演とかやるのかな、万博もやったりするの? とちょっとドキドキしていましたけど、やっぱりそりゃ無理。メインは、ようやく構えた「帝国座」を残して音二郎が急逝して一年、それでも必死に座を率いてきたという貞奴が、音二郎の墓のある博多に来たところで、公演を前にして姿を消してしまう。一座や関係者が必死に探すなか、夫の墓に恨み言をぶつけにきた貞奴のまえに、あの世からやってきた亡夫が姿をあらわし・・・・・・。というものでした。

 いや、それなりに面白かったけど「ジャーニー」はちと実感できなかったかな。
 音二郎役の近藤さんもさっさと死んじゃって
「あれ? もう出番終わり?」
と思ったら、幽霊になってからのほうが出番が多かったのでありました。

2)石川さゆりオンステージ
 歌いつぐ名曲が前半、そして後半は持ち歌を披露。
 〆は「天城越え」で、これは一度生で聞いてみたかったのでちょっと嬉しかったです。

3)ウィーン室内合奏団コンサート@紀尾井ホール
 この楽団、ウィーン・フォルクスオーパー、ウィーン国立歌劇場を今年招聘しているNBSによる招待制コンサート。休憩中はフリードリンク、ちょっとだけカナッペのサービスあり、そしてロビー随所にNBS所有のオペラ衣装が展示されていました。日本公演のあとで寄贈されたものから、とのこと。
 トウーランドッド

 これは『トゥーランドット』でディミトローヴァが着た衣装、ミラノ・スカラ座提供とのこと。県民ホールで見ましたが、最初に招聘もとからあいさつがあって
「まさか当日降板?」
と思ったら、ディミトローヴァが立っての演技&歌が無理な状態なので、動きのほとんどないトゥーランドットという役柄を幸い、車椅子での出演をお許しください・・・・・・というものでした。
スザンナ

 こちらは『フィガロの結婚』、スザンナ役の衣装。ルチア・ボップ着用です。奥にはオネーギンのタイトルロールの衣装が見えます。

 はしごしてだし、ちょっと眠くなるかな? と思っていたのですが、とても充実していて眠くなる暇なんかありませんでした。舞台と同じ高さの第二列1&2番という席も、親密な感じでよかった。そしてなにより楽しかった!
 プログラムは「C」。
・モーツァルト「ディヴェルティメント 変ロ長調 K.137」
・クライスラー「弦楽四重奏曲 イ短調 Op.122」←好きな曲になりました。有名人は勝手にむかーしのひとにしてしまうトホホな脳内ですが、クライスラーが1875〜1962とは恐れ入りました。映画音楽なども作曲していたんだって。CD探さないと。
・R.シュトラウス 歌劇『ばらの騎士』組曲よりワルツ←ちょうど23日に『ばらの騎士』を見に行くので嬉しかった。
・ウィンナー・ワルツ&ポルカ集
J.シュトラウス二世『ジプシー男爵』より入場行進曲「いざ、ともに戦に」
J.ランナー「求婚者」ワルツ
J.シュトラウス二世「トリッチ・トラッチ」ポルカ
J.シュトラウス二世「エジプト行進曲」
J.シュトラウス二世「無窮動」
J.シュトラウス二世「皇帝円舞曲」
J.シュトラウス二世「狂乱のポルカ」

 ひとりひとりがすばらしいソリストで、それがひとつになって作品世界を作り出す幸せな空間でした。アンコールはホルン奏者の鳥真似がすごい! だったJ.シュトラウス二世「クラップフェンの森で」(だよね? 作曲者と「森」しか聞き取れず、調べました)&オーラスはウィーンフィルのニューイヤーでもおなじみの「ラデツキー行進曲」、拍手の音頭は演奏の合間にヴィオラ奏者が取っていました。 楽しい。
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