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石内 都展@横浜美術館の内覧会に参加しました(0120) 

2018.01.21
Sun
17:41

 横浜美術館で開催中の『石内 都 肌理と写真』展(3月4日まで)。
 テーマ別に構成された展覧会の4セクションは、それぞれ「横浜」「絹」「無垢」「遺されたもの」といいました。

L1043006.jpg

L1043008.jpg
 横浜美術館グランドギャラリーにはためくのは、「絹」の項で展示されている写真の拡大を組み合わせたもの。朗らかで明るく、時代を感じさせる銘仙と、こうした織物のもとになったお蚕さんの繭です。

 1月20日、菊地麻衣子さんが主催する[アートサロン パトロンプロジェクト](リンクはこちら)による「アート新年会」が開催されました。共催の横浜美術館からお誘いいただき、ギャラリートーク-撮影会-懇親会に参加してきました。関係者のみなさま、貴重な体験をさせていただきありがとうございました!

*画像はすべて主催者の許可を得て撮影したものです。

 石内都さんは、わたしにとっては、フリーダ・カーロの家(メキシコシティ)にあるフリーダの遺品を撮影した写真家でした。
 →写真集『フリーダ 愛と痛み』(岩波書店)
 →→石内さんがこの写真を撮る姿をおさめたドキュメンタリー映画『フリーダ・カーロの遺品 -石内都、織るように』 
 また、この作品集について二、三調べたりしてるとき、広島の原爆で命を落とした方たちが身につけていた衣服を石内さんが撮影していることを知りました。開催中の展覧会のメインビジュアルは、おそらくそのうちの一枚だろうな……という程度の知識を持って、イベントの日を迎えました。
 
・横浜 Yokohama
 グレイッシュブルーに塗られた壁に、余裕を持って配置されたモノクロームの写真。
 石内さんの〔横浜〕は、くずれそうな民家、廃屋から始まりました。
 第一室に展示されているのは、『Apartment』(1977-1978、木村伊兵衛賞受賞)のなかから横浜で撮ったもの-作品ひとつひとつにはキャプションはなく、下方にそっと置かれたナンバーを手がかりに作品リストを当たると、「弘明寺」「富岡東」「平沼」などの地名が並びます-、そして『連夜の街』(1978-80)からの写真です。『連夜の街』は全国の赤線地区を撮影したもので、作品リストを見ると「真金町」「福富町」「野毛町」などの名が並びます。そうか、ここにあるのはその[横浜]なんだ。
 
L1043011.jpg
 参考:産経ニュースの関連記事→石内都さん「Apartment」 建物が時間を食べてる 入れ替わり暮らしてきた住民らの気配、手垢や体臭…。

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 廃墟を映した写真は『Bayside Courts』(1888-89)へと続きます。そのなかで一番惹かれたのが左側の冷蔵庫の写真。米国製かな? 読み取れないけどアルファベットが並ぶ製品(またはメーカー)名、住民、子どもかな? がひとつひとつ配置や大きさを貼っただろう花のシール。
 帰宅してBayside Courtsを調べてみたら、『週刊横濱80's』にこんな記事がありました。

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『yokohama 互楽荘』 (1986-87)
 今のKAAT(神奈川芸術劇場)裏-海側にあった、かつての高級アパートメントハウス。
 だそうなのですが、ぜんぜん記憶にない。←さきほど引いた『週刊横濱80's』にエントリあります。
 小学校は公立で近かったけれど、中学で私立に行き、留学なんぞもしてしまい、横浜に関心を持つようになったのはせいぜいこの10年ちょっとなのが悔やまれます。

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 石内さんが撮影したのは、昔のひかり いまいずこ……となり、崩壊に向かっていく互楽荘の姿です。
 わたくしごとですが、中華街に同潤会アパートがあったのはすごく覚えています。調べたら、現在のレイトンハウスあたり。わたしが小学生だったころにはもう老朽化していて、屋上の貯水タンクのなかには死体が……なんて怪談がまことしやかに囁かれてた、ように思う。 

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・『金沢八景』(1975-76)
 崩壊していく互楽荘の向かいには、とてもお行儀よく、小さめのみんな同じサイズで撮られた『金沢八景』が並びます。ここは石内さんの生活拠点。桐生で生まれ、7歳から19歳までは横須賀で育ち、そして横浜で暮らすようになったと学芸員の大澤さんがおっしゃってました。

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・『Yokohama Days』2011
 カラーで撮った最近の横浜。あっ、ここは……!
 竜宮美術旅館のお風呂だよね(反転すると読めます)。

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 横浜の最後は真っ白い壁。一瞬、象でも映したのかな、と思うような皺が目に飛び込んできます。
・『1906 to the skin』 (1991-93)
 横浜を拠点に活動していた舞踊家・大野一雄を写した作品群です。 

 思わぬいろんな横浜に気もそぞろになりながら、通路を隔てた第二展示場に入ると(なかが見えないように白い布で出入口が仕切られています)高さ7メートルの正方形の空間には、「絹」をテーマに、色とりどりの布-着物を写した写真が躍ります。

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 多くは銘仙の着物だとか。
 屑繭から取った糸で織られるから安価で、だから伝統に縛られない自由な柄で遊ぶこともできた着物たち。

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 その間に、そっと、蚕の繭とか、桐生とおぼしき風景と工場を写した小さな写真とか、工場のなかの様子などが。

「絹」の部屋を抜けると、また通路をはさんで(映像作品を上映中) 

・「無垢」
セクションへ。
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 あ、と思いました。
 最初の部屋のグレイッシュブルーもとてもいい、と思ったのですが(大野を写した作品を置いた白壁もね)、この淡いピンクのぬくもりある色と、モノクロのヌードがとても合っている。
『Innocence』は、女性のからだの傷跡を写した写真群です。幼いころに負った火傷と一緒に成長した体、手術のあとなど。撮り続けるうちに、被写体のほうから「撮ってほしい」と声をかけられることも多くなり、ここに展示されている新作のモデルさんが展覧会に来て自分の体(の一部)の写真を見たりもしたとか。
 傷跡も一緒に育つ、一緒に生きている、というのをぼんやり考えたりもしました。非活動的だったからその分怪我なんかもほとんどしたことないのですが、自分では見れない(もう薄い)お尻の火傷とか、折り畳みテーブルの金具でえぐった傷の、芋虫みたいな傷跡とか、すぐ目につくものでは右の手の甲に猫にひっかかれた傷跡があるとか……。

L1043040.jpg
 このあともとてもいいのでなんとか多めに色が見せられないかな、と思ってとった一枚。シャルトリューズイエロー(っぽい)の裏面にあたる壁は浅緑とか若緑の色味(聞いてくればよかった)。石内さんと打合せを重ねて決めたこの壁色はとても好評を得ているそうで、塗装業者さんも「今までで一番よくできた」と納得の出来だったとか(大澤さん談)。
 欲を言えば、ソファもちょっと意識して手を加えた全体が見たかったように思います。Bunkamuraザ・ミュージアムあたりは展示に合わせて布をかぶせたりしてて、そこを見るのも好きです。でもこのどしっとしたソファの黒が引き締めになってるのかもね。

・「遺されたもの」
L1043078.jpg
・『Mother's』(2001-2002)
亡きおかあさまの遺品を写した作品から三枚を展示。
最後に残った紅を筆でこそげて塗っていたであろう口紅(真ん中)など、今はいない持ち主の気配を強く感じさせる品々。
フリーダ・カーロ博物館がこの作品を見て、フリーダの遺品撮影を石内さんに頼んだといいます。

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『Frida by Ishiuchi』(2012)
 石内さんは自然光の下で撮る作品がほとんど。このように背景に木漏れ日が映り込んだりすることも。

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『Frida by Ishiuchi #24』(2012)
 
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『Frida Love and Pain #96』(2012)

 そして、2007年から撮り続けている『ひろしま』。広島平和記念資料館に寄贈された被爆者の遺品を撮影したシリーズ。
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 青く塗られた壁(右側)の端、ずいぶんと高いところに展示されているのが、本展覧会のキービジュアルになっている写真です。
 石内さんは今もフィルムカメラで撮影しているため、現像してみたとき、「あ、このワンピース、空飛んでるみたい!」と思ったそうで、この配置、高さ、そして壁の青もこのことを意識しているとのこと。

 写っている遺品、おしゃれだなあと思うものも多くて。
L1043083.jpg
 もちろん、このように<戦時下、しかも終戦直前のぎりぎりの暮らし>イメージに似合うものもあるのですが、そういうときにも精一杯すてきなものを着ていたひとも少なからずいて。そういう「ふつう」が一瞬で蒸発してしまった脱け殻のような衣類が、晴れ渡った空を思わせる青い壁の高いところに掛かっている。どんなひとが、なにをしていたひとが身につけていたのかな……と、作品リストの解題にあるように、
「事物の表層=肌理(きめ)を通して、時間の堆積として被写体を考察し撮影する石内の一貫した姿勢」にすこし寄り添えた気がしたのでした。 


L1043061.jpg
 出口に向かう右手に展示されていた写真(とドレス)全体と、

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 左手にはその部分をとじこめた五つのアクリル板とに送られて、展示室をあとにしました。

 
〔展覧会概要〕
会   期 2017年12月9日(土)~2018年3月4日(日)
開館時間 10時~18時(入館は17時30分まで)
           *2018年3月1日(木)は16時まで
           *2018年3月3日(土)は20時30分まで (入館は閉館の30分前まで)
休 館 日 木曜日 *ただし、2018年3月1日を除く
主   催 横浜美術館(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)
助   成 芸術文化振興基金
制作助成 公益財団法人テルモ生命科学芸術財団
協   賛 株式会社ニコン
       株式会社ニコンイメージングジャパン
       資生堂
協   力 The Third Gallery Aya
       みなとみらい線
       横浜ケーブルビジョン
       FMヨコハマ
       首都高速道路株式会社
       チョコレートデザイン株式会社

・・・・・
与那原恵『石内都と、写真の旅へ』 
 メキシコ-USA-桐生-横浜と、石内さんとともに旅をしたノンフィクション作家によるウェブ連載。備忘録に。 互楽荘での撮影エピソードなども。       


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2018年の展覧会 

2018.01.14
Sun
11:01

・『ルーヴル美術館展 肖像芸術-人は人をどう表現してきたか』@国立新美術館(0530) いいのもあったけど、全体としてはそんなに。とくにエジプトのレリーフは、もっといいのあったんではないですかのう。
・『【特別展】琳派 ―俵屋宗達から田中一光へ―』@山種美術館(0530) 抱一や其一はもちろんだけど、福田平八郎の芥子見れて嬉しかったし(ほかも好き)、やっぱり土牛はいいなあと。カフェで和菓子もいただきました。
・『大名茶人・松平不昧-お殿様の審美眼-』@三井記念美術館(0518) 池上さんと。その前にはうなぎ、その後は人形町まで歩いて最終的に甘味を。

・企画展「アラビアの道-サウジアラビア王国の至宝」、常設展(とくに新指定国宝・重要文化財)および特別展『創刊記念『國華』130周年・朝日新聞140周年 名作誕生―つながる日本美術』@東京国立博物館(0420)
・『くまのもの  隈研吾とささやく物質、かたる物質』@東京ステーションギャラリー(0420)

・日本スペイン外交関係樹立150周年記念 プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光および常設展、マーグ画廊と20世紀の画家たち―美術雑誌『デリエール・ル・ミロワール』を中心に@国立西洋美術館(0330)
・猪熊弦一郎 猫たち@ザ・ミュージアム(0330)
・桜 さくら SAKURA 2018 @山種美術館(0330)
・NUDE英国テート・コレクションより、およびコレクション展@横浜美術館(0326)
・至高の印象派 ビュールレ・コレクション@国立新美術館(0323)
・寛永の雅@サントリー美術館(0323)

・二階での企画展El Bien Comunおよび地下でのMuseos sin Muros@Museo Nacional de Bellas Artes (0308)
・企画展(アウトサイダーアート的なの)およびSala Museo Arqueologico@MAVI(Museo de Artes Visuales)(0304)
・企画展Violeta y la pintura instintiva@Museo de Arte Popular (GAM内) (0304)
・Museo Violeta Parra(0304)
・Museo de la Memoria y los Derechos Humanos(0304)
・Museo de Arte Colonial San Francisco (0304)
・San Francisco教会(0304)
・モニカさんといっしょに、一階常設および企画展 MÓNICA BENGOA. TENTATIVA DE INVENTARIO@Museo Nacional de Bellas Artes (0301)
・企画展Taira, el amanecer del arte en Atacama および常設展Museo Chileno de Arte Precolombino(0301)

・Los Dominicosの民芸村(0227)
・『ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜』@東京都美術館(0223)
・『ルドン-秘密の花園』@三菱一号館美術館(0223) やっぱり好きですね。さまざまな色彩(黒を含む)に目を奪われる。とりわけ空の青。あと、鳥はいないのかな? 花や虫は飛んでいたけど。
・『色絵 Japan Cute!』@出光美術館(0223) 板谷波山(はざん)を「発見」、古九谷を再発見。
・『神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展』@Bunkamuraザ・ミュージアム(0223)
・『石内都 肌理と写真』およびコレクション展示(「全部みせます!シュールな作品 シュルレアリスムの美術と写真」@横浜美術館(0221) 新しく「見つけた」のはヴォルス WOLS(去年川村で大きな展覧会があったのか。おそかりし)
・『今右衛門の色鍋島 人間国宝の技と美』@そごう美術館(02?)

・フェアモントでアフタヌーンティー→モール・オブ・ジ・エミレーツで買い物→エティハドミュージアム(0201)
・シェイク・サイード・グランド・モスク(0131)
・常設および"From One Louvre to Another", "Co-Lab. Contemporary Art and Savoir-faire"@ルーヴル・アブダビ(0131)
・アブラに乗って対岸に渡り、オールド・スークをちょっと歩き、バスタキヤ地区へ。シェイク・モハメド文化理解センターでCultural Lunch 130ディルハム(13時~)、バスタキヤ地区のギャラリーなどぶらぶら(コイン博物館とか)→ドバイ博物館(0130)

・常設(ざっと)および企画展"George Herriman : Krazy Kat es Krazy Kat es Krazy Kat", "Esther Ferrer
Todas las variaciones son válidas, incluida esta", "William Kentridge
Basta y sobra", "David Bestué
ROSI AMOR", "Colección Telefónica
Cubismo(s) y experiencias de la Modernidad
"(やっぱりJuan Grisだよねーって) @Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofia (0129)
・常設"El mundo de Giorgio de Chirico"@Caixa Forum (0129)
・常設のEl Museo portátil. El Despacho de Ramón Gómez de la Serna y El orden de la colecciónなど@Museo de Arte Contemporáneo(0127)
・Museo Cerralbo (0127)
・常設および企画展"Goya y Buñuel. Los sueños de la razón", "Tablas Flamencas de los siglos XV y XVI del Museo Lazano Galdiano"@Museo Lázaro Galdiano (0127)
・常設および企画展El poder del pasado @Museo Arqueológico Nacional (0126)
・Museo Sorolla (0126)
・常設および企画展Fortuny 1838-1874, Cai Guo-Qiang en el Prado (蔡 國強 (さい・こっきょう、ツァイ・グオチャン、Cai Guo-Qiang、蔡国强、1957年 -) , La donación Óscar Alzaga@プラド美術館(0126)
・常設および企画展Leccion de Arte@ティッセン=ボルネミッサ美術館(0125)
・本館をざっとまわる(博物館に初もうで、犬のとか)&『特別展「仁和寺と御室派のみほとけ ― 天平と真言密教の名宝 ―」』@東京国立博物館(0119)
・『没後40年 熊谷守一 生きるよろこび』および『所蔵作品展MOMATコレクション』@国立近代美術館(0119)
・『現代美術に魅せられて―原美術館コレクション展』@原美術館(0117)
・常設(3階の陶器、考古など)および特集展示@京都国立博物館(0113)
・『平成29年度 第五回コレクション展』@京都国立近代美術館(0113)
*新しく注目したのは、金田和郎(かなだわろう)
・『開館20周年記念展Ⅰ 細見コレクションの江戸絵画 はじまりは、伊藤若冲』@細見美術館(0113)
・『光悦と織部』@古田織部美術館(0113)

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パリ♡グラフィック展(三菱一号館美術館) ブロガー内覧会に参加しました。 

2017.11.12
Sun
17:42

 10月8日(水)~2018年1月8日(月・祝)開催の
『パリ♡グラフィック 展 ロートレックとアートになったポスター展』(公式ウェブサイトはこちら
のブロガー特別内覧会に参加しました。関係者のみなさま、ありがとうございました。

DSC_0222.jpg
 カタログ、という位置づけでいいのかな? 
 収録作のナンバリングは展覧会とは別です。

 芸術品の価値に、「唯一無二の存在」というのがあると思いませんか? すくなくとも、わたしはそう思っていました。
 そうすると、「版画がほとんど」→「たくさんあるものから集めてるし、印刷物なんだから印刷(本とか)を通して見てもそんなに変わらないかもー」→「そういう展覧会だったら無理にはいいかな」……みたいな考えも成り立つかなと。
 でもそうじゃないんだ。すくなくとも、この展覧会を見たあとのわたしは、そうだとは「限らない」ってことをさらに強く思うようになったんだ。
 と、大袈裟ながら思った体験でした。

*以下の写真は、特別な許可を得て撮影したものです。

L1042942.jpg
・ウジェーヌ・グラッセ<版画とポスター(『版画とポスター』誌のためのポスター)> 1897年 ファン・ゴッホ美術館蔵
 第一展示室の最初に配置されたのがこの作品です。
 しっかりと紙挟みを抱え、不快そうな表情を浮かべている黒衣の女性は、個人(収集家)向けの版画を象徴。
 彼女にちょっかいかけてる朗らかな様子(ついでに露出度の多い服)の女性は、大衆向け版画を象徴。

 カタログp.19から引用します。
「この本では、グラッセの版画にはっきりと視覚化されている潮流を順に論じていく。個人向けの版画と大衆向けの版画という当初激しく引き裂かれていた二つの世界については、第一部と第二部で比較を行う。続く第三部では、批評家や画商や収集家の関与を通じて二つの世界が徐々に重なりあっていくさまを紹介する」
 展覧会の構成も同じです。

L1042944.jpg
・ルイ・カリエ=ペルーズ<鍋修理> 1882年 個人蔵
 二枚目はこちら。
 前景にはたしかに鍋修理の少年が配置されていますが、その右に描かれた身なりのいい男女は壁を埋めつくすポスターだけを見ています。

 この部屋には「三つのジムノペディ」(1888年)や「あなたがほしい」Je te veux (1900年)など、エリック・サティのピアノ曲が流れていました。この展覧会が扱う作品や社会とは同時代。また、展覧会を開催している三菱一号館美術館のもとの建物が竣工したのもこのころ、1894年です。三菱一号館美術館は展示室のサイズ(大きいものも他と比べると大きくはない)やしつらえが特徴的で、その「場」にあった企画を立てるのがうまいよね。もちろん、今回もです。 

 次の部屋にはロートレック作の人物画がずらりと並び、うまいなー。ちょこっといじわるな視点がぴりっと効いてるんだよね。と思わせます(お楽しみに)。

 通路、そしてもうひとつの展示室を経て、三菱一号館美術館最大の部屋にたどりつきます。
 本展覧会では、この部屋の一角に展示された作品の撮影OKとなっています。



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(右より)
・アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック <アリスティド・ブリュアン、彼のキャバレーにて> 1893年 三菱一号館美術館蔵
・アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック<エルドラド、アリスティド・ブリュアン> 1892年 三菱一号館美術館蔵
・アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック<コーデュー> 1893年 三菱一号館美術館蔵
 当時の街角写真を壁紙とし、大きなポスターを張り出したかたち。ブリュアンの肉声録音も流れ、さらに当時にわたしたちを近づけようとしてくれています。

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・アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック<ムーラン・ルージュ、ラ・グーリュ> 1891年 三菱一号館美術館蔵
 ロートレックというと思い出す作品のひとつでは?
 もともとポスターとして作成されたものですが、驚くほど状態が良好です。
 それは、三菱一号館美術館の収蔵品がジョワイヤン・コレクションに由来するからだそうです。

 展覧会サイトから引用します。
「三菱一号館美術館では、ロートレックが生前アトリエに保管し、画家の親友で、ゴッホの弟テオの画廊を後継したモーリス・ジョワイヤンが引き継いだ250点余りのグラフィック・コレクションを所蔵しています。保存状態の良いリトグラフやポスターの主要作品に加え、市場には出なかった試し刷りなど、画家の制作過程がうかがえる貴重な作品が数多く含まれています」

 この<ムーラン・ルージュ、ラ・グーリュ>は、上野の国立西洋美術館で開催中の『北斎とジャポニスム』でも展示中ですが、カタログを見ると「違う」ことがよくわかります(ギャラリートークで、〔ロートレックが手元に残しておいたものだから、実際に張りだす前につけくわえられた文字が「ない」というコメントがありました)。わたしはこの日、まず上野で北斎、ゴッホ(都美)、古代アンデス文明(科博)を見てからブロガー内覧会に行ったので、カタログで見比べると、北斎展での展示作には下方に「ムーラン・ルージュ」「水曜日と土曜日」「仮面舞踏会」という意のコピーが赤系の文字で加わっています(カタログp.105。パリ♡グラフィック展カタログではp.13。発色については印刷物だから比べられない)。

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・カミーユ・マルタン<『レスタンプ・オリジナル』第2年次の表紙> 1894年 三菱一号館美術館蔵
 ストリートに張りだされる「大衆向け」のポスターに利用される一方、独立した芸術作品として収集の対象となる版画も多く生まれていきます。たとえば、ヴァロットン展でも見ることができた<アンティミテ>連作などがこのタイプです。
『レスタンプ・オリジナル』は、
「『オリジナル』な芸術家の、『オリジナル版画』を載せた」(カタログp.25)同名の先行雑誌と同じタイトルのもと、「『際立った、新しい才能を紹介する場をなること』と『今この時代の芸術の証人となること』をめざしてつくられた」(同)版画集です。 

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・(左) アンリ・ラシュー<装飾パネル(『レスタンプ・オリジナル』より> 1893年 三菱一号館美術館蔵
・(右) ポール=エリー・ランソン <密林の虎> 1893年 三菱一号館美術館蔵
『レスタンプ・オリジナル』よりもう一枚。すぐ上のと同じく、浮世絵に通じる世界ではないですか?
 本展では、最後の部屋に、ゴッホが収蔵していた浮世絵の展示もあります。広重、国芳、国貞など。 
 ランソンの虎は、このあとの猫特集(! 勝手に開催)の前触れ的に。

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・(右)アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック <ロイ・フラー嬢> 1893年 三菱一号館美術館蔵
・(左)アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック <ロイ・フラー嬢>1893年 三菱一号館美術館蔵
 収集家が好む希少性を高めるには、もちろん、刷る部数を少なくおさえることがすぐ思いつくでしょうが、ロートレックはこの二枚のロイ・フラーのように、別の色を乗せることで「違い」を出すこともよくしていたそうです。 興味深い。
 別の展示室にあったロートレックの<婦人帽子屋ルネ・ヴェール>三枚も、同じ「もと」の違うステートが並んでいます。 

 小テーマとしてとくに興味を持ったのはふたつ。
 ひとつはちょう個人的テーマの「猫」ですが、もうひとつは、世紀末の芸術潮流のひとつ、象徴主義Symbolismeにつながる世界です。
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*参考写真。当時の「書斎」
 豪華なピエール・ロティの書斎などもありましたが、ユイスマンス(『さかしま』の作者)の部分を大きく。

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・(左)ジョルジュ・ド・フール<食(『神秘的で官能的なブルージュ』より> 1899年 ファン・ゴッホ美術館
・(右)ジョルジュ・ド・フール<奇妙な風景(『神秘的で官能的なブルージュ』より> 1899年 ファン・ゴッホ美術館
 また、ローデンバック『死都ブリュージュ』の世界につながる世界。

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・オディロン・ルドン<光の横顔> 1886年 ファン・ゴッホ美術館蔵
 さらに、ルドン作の美しい横顔を。
 展示室として利用されていますが、暖炉を備えた形の部屋もあるこの美術館ならではの雰囲気が味わえました。 

 そして、もいろんなとこにいる展覧会でした!
 なにしろ図録にもこんなイラストがあしらわれてるのだからにして♡
(キャット空中三回転←古い か、はたまた夜廻り猫かみたいでしょう!)
DSC_0223.jpg
(カタログp.22より)

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 上のモチーフはここからですね。
・アンリ・リヴィエール<ジョルジュ・フラドジュール『月の光』上演のためのポスター> 1887年 ファン・ゴッホ美術館蔵
 劇場名がTeatre du Chat Noir 黒猫座 だからだな。きっと。

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 有名なポスターですね。
・テオフィル・アレクサンドル・スタンラン<シャ・ノワール巡業公演のためのポスター> 1896年 ファン・ゴッホ美術館蔵

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・テオフィル・アレクサンドル・スタンラン<ボディニエール画廊にて> 1894年 ファン・ゴッホ美術館蔵
 この構図(空白が大きい)は、画廊での展覧会告知文を入れる前の状態だからだそうです。
 すぐ上で紹介したポスターの黒猫と同じモデルなのかな? 

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・フェリックス・ヴァロットン<怠惰> 1896年 三菱一号館美術館蔵
 大好きな一枚。にょろんな白猫のかたちが絶妙だし、ベッドカバーの模様との対比もさすが。
 ヴァロットンたくさんありました! 
 白黒の構成を非常にうまく活かしている作品ばかりです。
 ギャラリートークで学芸員の野口さんから、〔この展覧会が実現したのは、先年開催のヴァロットン展がきっかけ〕という主旨のお話がありました。

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・(左)アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック <メイ・ベルフォール> 1895年 三菱一号館美術館蔵
・(右)アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック  <メイ・ミルトン> 1895年 三菱一号館美術館蔵
 こちらのどっかにちんまい子がいます。ぜひ会場で確認してね!
 ふたりのメイはペアで構想されたそうなので、ここで並んだのは画家も本望かと。 

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 どうぶつつながりでこちらは犬。好きな一枚。好きなボナール。
・ ピエール・ボナール<小さな洗濯女> 1896年 ファン・ゴッホ美術館蔵
 これも上野でも見たよ! わんこかわゆー。
 ボナールはかなり数がありました。  

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・ピエール・ボナール<「フランス=シャンパン」のためのポスター> 1891年 ファン・ゴッホ美術館蔵
 かつては上流階級が独占していた「芸術作品」が、ポスターという形で街にあふれ一般大衆にも届くようになったこの時代、絵を描くひとの「デビュー」の形も変わりました。ボナールはそのひとり。ギャラリートークで、学芸員の藤田さんは、ボナールにとっては絵と版画は等価であり、ポスターでの商業的成功をスタートに名を馳せるようになったと話してくださいました。

 社会が変わるとき、芸術も変わる。
 大いに興味ある時代・場所についてすこし近づけたように思え、すばらしい体験をすることができました。また行こう。

〔展覧会概要〕
会   期 2017年10月18日(水)~2018年1月8日(月・祝)
開館時間 10:00~18:00(祝日を除く金曜、11月8日、12月13日、1月4日、1月5日は21:00まで)
        ※入館は閉館の30分前まで
休館日 月曜休館(但し、1月8日と、「トークフリーデー」の10月30日(月)、11月27日(月)、12月25日(月)は開館)
       年末年始休館:2017年12月29日~2018年1月1日
主   催 三菱一号館美術館 アムステルダム、ファン・ゴッホ美術館、朝日新聞社
後   援 オランダ王国大使館
協   賛 大日本印刷
協   力 ヤマトロジスティクス(株)、エールフランス航空、KLMオランダ航空
お問い合わせ 03-5777-8600(ハローダイヤル)
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『カンディンスキー、ルオーと色の冒険者たち』展@パナソニック汐留ミュージアム 

2017.10.19
Thu
11:30

 10月17日(火)~12月20日(水)開催の
『表現への情熱 カンディンスキー、ルオーと色の冒険者たち』展(公式ページはこちら
のプレス内覧会に、ブログ・SNS枠で参加しました。関係者のみなさま、ありがとうございました。

 パナソニック汐留ミュージアムはルオー作品を常設展示する一室があり、これまでにもルオーと他の画家を結びつけた展示をしてきたのですが、今回は〔色〕をキーワードに、カンディンスキーと、さらにドイツ表現主義およびクレーが登場します。
〔カンディンスキー〕そして〔色〕というキーワードにとびついて内覧会応募したら、これも好きなドイツ表現主義、クレーの作品も見れて充実でした。作品の写真を何枚かあげてご紹介します。ただし、ルオーは著作権が切れていないため撮影NGとのこと。ぜひ美術館にて!

*以下の写真は、特別な許可を得て撮影したものです。

 展示は三部構成。

・第1章 カンディンスキーとルオーの交差点
 第一室はカンディンスキーとルオーの初期作品に捧げられています。
 カンディンスキーは1866年ロシア生まれ、画家を志して最初に出た外国はドイツ(ミュンヘン)でした。1896年、当時30歳。

 その5歳下、1871年に生まれのルオーはパリ生まれ。最初はステンドグラスの職人見習をしていましたが、やがて、当時モローが校長をしていた国立美術学校に入学します(このふたりの結びつきにひかりを当てた展覧会も、パナソニック汐留ミュージアムで2013年開催→紹介ページ)。



201710_k1.jpg
 ヴァシリー・カンディンスキー<<水門>> 1902年 宮城県美術館

 ルオーとカンディンスキーの「共演」は1904年のサロン・ドートンヌがはじまり(1910年まで出品とのこと)。サロン・ドートンヌはルオーも創設者のひとりで、もちろん出品もしていました。

201710_k2.jpg
 ヴァシリー・カンディンスキー<<商人たちの到着>> 1905年 宮城県美術館
 カンディンスキーが1905年に出品した三作のうちのひとつ。
 1905年、サロン・ドートンヌというと、あの「野獣派」と訳されることがあるフォビーヴィスムFauvismが〔誕生〕した展覧会でもあります。
 
 この部屋に展示されていたルオーの作品のなかでは、<<法廷 >>(1909年)という作品に目を引かれました。全体的に暗いトーンで、近寄らないとどんな光景なのかもわかりにくいのですが、そのなかで判事たちの法衣の赤が鮮やか。というと「法の正義」の力強さが表現されているかのように読めますが……。ぜひ、その場で確かめてみてください。
 
・第2章 色の冒険者たちの共鳴
 配布されたプレス資料から紹介します。

(引用)
 不安や焦りなど個人の精神のありようを色彩や形態に置き換えて表現しようとしたドイツ表現主義の運動は、ドレスデンのグループ「ブリュッケ」を端緒として、ミュンヘンのカンディンスキーが新しく始めた「青騎士」の活動へと緩やかにまとまりながら展開します。彼らは、自然回帰的でプリミティブ(原始文明)な表現や、「今ここ」からは失われた中世や古代などの理想化された光景を表現に取り入れました。彼らと、人間や事物の外見を超えて本質に迫ろうとしたルオーには、背景となる文化を越えた同時代的な親和性が感じられます。
(引用終わり)

 この部屋では、あえてキャプションを作品のすぐ近くには置かず、テーマごとに展示する試みがありました。

201710_h1.jpg
(左から)
・エーリヒ・ヘッケル<<木彫りのある静物>> 1913年 広島県立美術館
・マックス・ペヒシュタイン<<森で>> 1919年 高知県立美術館
・ハインリヒ・カンペンドンク<<少女と白鳥>> 1919年 高知県立美術館

201710_h4.jpg
 ハインリヒ・カンペンドンク<<郊外の農民>> 1918年頃 宮城県美術館
*この絵は別の壁面に展示。
 カンペンドンクは今まで意識したことがなかったのですが、この絵そして上にあげた<<少女と白鳥>>が気に入りました。ちょっと調べてみたら[マルクの動物画に影響を受けた]という記述も見つかり、それで好きなのかな、とも。
<<郊外の農民>>はシャガールが故郷を描いた絵などを想起させるものでしたが、動物のかわいらしさ、単純化された女性の横顔のちょっとした愛嬌に惹かれて細かく見ると、左の馬の背中あたりに謎のにょろんと長い腕(?)が伸びていたり、郊外と言ってももちろん鉄塔があったり、どこか不穏なものも隠れているのが複雑な味でした。 

201710_h2.jpg
 マックス・ペヒシュタイン 版画集『われらの父』より 1921年 宮城県美術館
 聖書や神話世界も展示テーマのひとつ。ペヒシュタインのこの連作はズバリ『われらの父』(つまり神)です。会期中、展示替えがあるそうです。

201710_k3.jpg
(左) ヴァシリー・カンディンスキー<<「E.R.キャンベルのための壁画No.4」の習作(カーニバル・冬)>> 1914年 宮城県美術館
(右) ガブリエーレ・ミュンター<<抽象的コンポジション>> 1917年 横浜美術館
*この展覧会を通し、「カンディンスキーの表現の展開を語る重要な3作品が登場」(プレスより)するのですが、その二枚目がこれ。一枚目は展覧会のキービジュアルとしてチラシなどにも使われている<<商人たちの到着>>です。隣に置かれた絵の作者、ミュンターはカンディンスキーの恋人。

 第二部のルオー作品では、人物の顔を大きく描いた作品-<<ヒンデンブルク>>、<<自画像>>(左目はかげになり、こちらをぎろりと見ている右目に浮ぶ怯えや絶望)、<<アヌーシュカ>>と、踊る骸骨絵が強く印象に残っています。これらの作品の多くはパリのルオー財団所蔵か、ルオー財団が協力して来日した個人蔵。パリからは約20点の初来日を含む約40点の作品が来日しているそうです(プレスより)。

・第3章 カンディンスキー、クレー、ルオー -それぞれの飛翔


 クレーの作品は第二章にも登場。とくに好きな並びだけここに載せます。 
201710_klkl.jpg
(左) パウル・クレー <<グラジオラスの静物>> 1932年 宮城県美術館
(右)パウル・クレー <<橋の傍らの三軒の家>> 1922年 宮城県美術館

201710_k4.jpg
 ヴァシリー・カンディンスキー <<活気ある安定>> 1937年 宮城県美術館
 そしてカンディンスキーの表現の展開を知るキー、三枚目がこちら。
 上掲の二枚と比べ、色の強度がぜんぜん違う。いまはあまり使われない用語だということですが、こっちが「冷たい」抽象という感じがします。それでもカラフルな魚や音符などがあり、ささやきというか身をのんびり揺するような動きもあり、タイトル<<活気ある安定>>はまさに、と思いました。

 ルオーの作品は最後の部屋にずらっと並びます。<<学者ぶる人>>、<<ウラリー>>など、「顔」を描いたもの、そしてキリストが現れる宗教画など。こちらも、ほとんどがパリから来日した作品が並んでいます。

 また、展覧会の終わりにPhoto and Networkという最新自撮システムも設置されていました。
 展覧会ウェブページから引用します。

 PHOTO AND NETWORK
記念撮影コーナーで、パナソニックとNTTコミュニケーションズが提供するカメラシェアリングサービス「PaN」をご体験いただけます。「PaN」で撮った写真をスマホやパソコンにダウンロードしてお楽しみください。
※システム利用は無料ですが、画像のダウンロードには別途通信費がかかります。

・・・・・展覧会概要・・・・・
開館期間  2017年10月17日(火)~12月20日(水)
開館時間  午前10時より午後6時まで(ご入館は午後5時30分まで)
休館日   水曜日(ただし12/6、13、20は開館)
入館料   一般:1000円、65歳以上:900円、大学生:700円、中・高校生:500円 小学生以下無料 
 20名以上の団体は100円割引。障がい者手帳をご提示の方、および付添者1名まで無料で入館可
主催    パナソニック 汐留ミュージアム、NHK、NHKプロモーション
後援    在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、ドイツ連邦共和国大使館、港区教育委員会
特別協力 ジョルジュ・ルオー財団
協力    日本航空


 
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アートツーリスト in New York・1 

2017.09.12
Tue
16:51

 とりあえず、今年の遠征はこれでおしまい。のつもりでニューヨークに行ってきました。
 ニューヨークはたぶん5回目。ただし最後に行ったのが1998年ぐらいで、その後もどんどん変わったはずの街や美術館を見て歩きたいとずっと思っていました。2010年にブリュッセル&パリに一緒に行った友人たちと、「次はニューヨーク」って話してたのですが、仕事や健康の関係でちょっと難しいということだったので、ひとりでも行くかなあと思っていたところ、ニューヨーク在住のお姉さまに会いに行くという別の友人が誘ってくれたことから実現しました。ありがとう。

 9月1日に成田を出、7日には帰国。というわけで、実質4日間の旅でした。ホテルの部屋&朝御飯は一緒だけど、あとは原則として別行動です(ジャズ→夕食、チェルシー地区→夕食は一緒だったので、全体の3分の1ぐらいj同行だったかな)。

 毎日のことを細かく書いてると絶対終わらない(スペインのもざっとしか書けてないし、アイルランドは中断してるし)ので、ここはもう腹を決め、今回の目的だった美術館めぐり(本当はギャラリーも行ってみたかったけど時間切れ)についてだけ、いつかまた再訪するときのために残しておこうと思います。

・役にたったよその1 メトロポリタン美術館のメンバーになった。
 メトロポリタン美術館の入場料は「自分で考えて払ってね」なのですが、一般への推奨は25ドル。
 メンバーのステータスはいろいろあるのですが、一番安いのが一年100ドルです。これに遠隔地在住割引で、日本から申し込むなら80ドルになります。三つ(5th Avenue、クロイスターCloisters、ブロイヤーBreuer)に有効で、いつでも入場できるし同伴1名OK。などの特典があります。→詳しくは、公式サイトのこのページを参照。日本語でのニュース記事も参考になると思います。入会するとカードが送られてくるそうですが(届く前に出国&帰国しちゃった)、受付けましたよ! のメールを印刷して見せればOK。

 今回入ってみたのは、
・5th Avenueだけでもくブロイヤーにも行く予定。5thは何回かに分けるつもりもある。
・たぶん友人も同伴で行く。
・入場するのに長い列ができることがあるらしいけど、メンバーならメンバーデスクに行けばいいしそこはすぐ発券してくれるという話。
という理由がありました。

 結局5thに3回、ブロイヤーに1回行ったので(友人は体調の関係で同行しませんでした)ざっと見積もって100ドル。80ドルで済んだのはラッキーでした。
 メンバー特典で割引になるグッズもあったけど結局買わなかった。
 それから、「早く入れる」の件ですが、朝イチ開館前に行くとどうせ他のひとと一緒に並ばなくてはならなかったので、そこは解決せず。でもすこしだけずらせば、すっと入ってメンバーズデスク→入場で、中に入ってからまた行列の手間はありませんでした。

・ 役にたったよその2 MOMAの早朝ツアー
 こちらは1と比べると意見の分かれるところかなあ。でも個人的には満足。
 4日間でいろいろ見たいので、早く入場できる(その後も残って個人的に見てOK)というのがとくに魅力的でした。
 MOMA主催ではなく、tripAdvisorが運営するViatorという観光サイトで見つけました。→Viator VIP : Mornings at MOMA
 9時30分から1時間、定員25名のガイドつきツアーで、 今のところ土・日開催です。

 内容も面白かったんだけど、寒い雨の日だったにも関わらず、10時30分に開館したとたんにすごい混雑になったため、わあーツアー正解! と思いました。ニューヨークの「夏」の終わりの連休(9月4日(月)はLabor Day)中日だからこの混雑だったとも言えるし、いまMOMAが拡張工事中で手狭なのもあるかもしれません。
 
moma独占
*第一室では解説後5分程度の自由時間あり。MOMAで一番人気?のゴッホ〔星月夜〕の前もこんな感じ。

IMG_2691.jpg
*第二室はピカソ〔アヴィニョンの娘たち〕をはじめとするキュビスムの部屋。
 MOMAの「門外不出の一枚」はこの〔アヴィニョンの娘たち〕だそうです。けれども間近で質感まで見られるように、カバーのない状態にしてあるそうです。サイズ(243.9 x 233.7)についても注意喚起があったので、われらがガイドMidoriさん(日本人! 聞きやすかった)にもちょっとだけご出演いただきます。

MOMAひる
*収蔵品展示第一室だからというのもあるだろうけど、開館1時間後ぐらいにはこんな感じ。写真OKなのもあいまって、正面でゆっくり見るなんてできないよね。

momaひる1
*昼過ぎには雨はあがってましたが、チケット購入にはかなりの行列が。
 チケット売り場や展示室のサイズと比して今回一番混んでたのが日曜日のMOMAでした。
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