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* category: 展覧会

『竹内栖鳳-京都画壇の画家たち』展 ブロガー内覧会(2) 

2012.10.23
Tue
11:14

 内覧会記事の続きです。
 今回は17時15分~19時30分と時間もたっぷりありました。館長のギャラリートーク後の自由鑑賞時間が1時間半くらいあったかな。18時30分からは一階カフェまわりで和菓子とお茶の提供やツイッターおよびFBへのリアルタイム投稿があったのでそちらに人が集まり、結果として独り占めに近い状態で見てまわることもできました。
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 さて、栖鳳は生前「東の大観 西の栖鳳」と並び称されるほどの名声を得ていたのに現在の知名度は大観とはだいぶ開いています。これには、栖鳳が亡くなった昭和17年当時、没時にきちんとした評価や紹介が行われなかったことが影響しているとの見方があります。

 この展覧会はそうした栖鳳の画業に光を当てるとともに、タイトルにもわかるように「京都画壇の画家たち」の紹介でもありました。
館長コメントより)栖鳳だけでなく京都画壇の、関東であまり知られていない人々を紹介している。画壇の流れを見てほしい。

第一章 先人たちに学ぶ
 カタログより
「竹内栖鳳が最初に絵を学んだのは円山四条派の画家でした」「円山派は写生を重んじ平明で写実的な画風、四条派は写意(精神性)を重視する詩情に富んだ画風」「ここでは、栖鳳のルーツとなった円山四条派の展開をご覧いただきます」(p.25) 

・「虎図」円山応挙(東京国立博物館蔵)
 応挙の虎。いつ見てもかわいい。
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 18世紀には本物の虎を見ることはできませんでしたから想像をふくらませて描いたわけで、ざっぱーに「ネコ科」なユーモアがあります。
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 目がくりっとしているのと、あとまさに猫背な感じがこの印象の源かな?

 ギャラリートークで配布された資料には、展示後期に出てくる栖鳳作の虎とライオンの絵も。虎の毛皮はみたことがあるでしょうが、生きている姿は想像するしかなかったはずの応挙と違い、20世紀に活躍した栖鳳は日本内外の動物園で実物の動く姿を見ることもできました。くまーの絵の隣に部分的に写っていた金屏風の象など、皺の質感まで伝わるリアルさ。

 第一章では他に蕪村、呉春、芦雪なども。またケース展示では栖鳳が雪舟を模写した作なども展示されており、栖鳳が熱心に先人に学んでいたことがうかがえます。

 第二章 竹内栖鳳の画業-については、前記事でご紹介したので省略。

・第三章 栖鳳をとりまく人々
 カタログより
「栖鳳は優れた画家であると同時に優秀な教育者でもあり、資質を活かした指導により多くの後進を育て、京都画壇の新たな発展に寄与しました」
 門下生に上村松園、西村五雲など。美術学校でも教鞭をとり、この時の教え子の中に村上華岳など。
「ここでは、栖鳳とともに教鞭をとった同時代の京都画壇の画家たちと、栖鳳の薫陶を受けた次世代の画家たちの作品をご紹介し、四条円山派のDNAが栖鳳の世代から弟子たちへと受け継がれていった過程をご覧いただきます」(p.999

 菊地芳文の「花鳥十二カ月」よかったなあ。でもケース入りで角度がついてて、うまく撮れませんでした。
  
・西山翠峰「狗子」
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館長トークより)人気作。しみが出ていたので最近修復した。
 展示と保存と修復のサイクルを考えていくのは大切。

・橋本関雪「霜の朝」
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・西村五雲「白熊」
 西村は栖鳳の弟子。この絵は京都の動物園で白熊を見て描いた。
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 今までご紹介してきた絵からもわかるように、
1)わたしは動物が好きである。
2)今回の展示、動物を描いた絵がいろいろとよかった&点数も多かった。
ので非常に偏ってしまいましたが、最後は
・村上華岳「裸婦図」 
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 肌が燐光を放っているようでうまくキャッチできないかなと思って撮った一枚。どうかな。

 しめくくりは、カフェ椿で提供された展覧会ゆかりの上生菓子五種類(こちら)から、「白うさぎ」です。

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 横から見るとこんな感じ。
 「ニッキ味の桂皮末をアクセントにした小豆あんでこしあんを包んだ、ちょっと意外なおいしさ」だそうです。
 ちょこんと乗ったうさぎを食べるのにすこしばかり躊躇。

「竹内栖鳳-京都画壇の画家たち」展は11月25日まで。
 ギャラリートークやカタログで興味を引かれた「雄風」「絵になる最初」などは後期登板ということで、もう一度行けたら嬉しいなと思っています。


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* thread: 美術館・博物館 展示めぐり。  * genre: 学問・文化・芸術

* category: 展覧会

『竹内栖鳳-京都画壇の画家たち』展 ブロガー内覧会(1) 

2012.10.21
Sun
23:10

 古今東西の美術への深い愛に溢れるブログ「弐代目 青い日記帳」(リンクはこちら)のtakさんが山種美術館(こちらです)と組んで企画してくださったブロガー内覧会に参加してきました。
 ・館長によるギャラリートーク
 ・takさんトーク(ツイッターやFacebook活用法)
 ・展覧会に合わせた上生菓子をひとつ
 ・写真撮影OK、しかも作品単体でもOK(今まで参加したブロガーイベントでは、作品だけの大写しはNGで、展覧会スペースの中で背景とともに、という条件がありました)。展覧会の紹介を目的とした記事内ならばウェブでのアップOK。
など、盛りだくさんな嬉しいイベントでした。参加費は800円。展覧会そのものの入場券より安い上、お菓子を含む特典いろいろだったのでこれはいい案だと思います。takさん、山種美術館のみなさま、すばらしい機会をありがとうございました。

 さて。
 山種美術館で竹内栖鳳と言ったら猫! 「班猫」ですね(わたしは「はんみょう」と思い込んでいたのですが、「はんびょう」が正しかったのだね。昆虫の名前に引きずられていたと推測されます)。
20121020y4.jpg
 どうしても映り込みしてしまうので、わざとばっちりシルエットが映っているのをご紹介します。
 鼻の頭のピンクが絶妙!
 エメラルドグリーンが印象的な眼の色は群青・緑青に金がさしてあり、印刷ではなかなか出ないそうです。来年のカレンダー用の写真は学芸員さんの腐心が実ってその難しい色がうまく出ているそうですよ。
 
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 まえあしのアップ。柔らかい毛は面相筆で細かく描き、金・胡粉・黄土を使っています。
 館長談)西洋画だったら猫を描いても猫+背景となるはず。この作品では背景はまったく描かずに猫がポンと描かれ、下にうっすらと金泥、左上に落款と印章という空間構成に注目です。また、印章の朱の色にも画家によってこだわりがあります。 

 モデルになった猫は沼津の八百屋さんから譲り受けたという話。
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「(宋の)徽宗皇帝の猫だな」と栖鳳が漏らしたそうです。自分が描いた絵一枚と交換してもらって譲り受けたとか。そして沼図からはるばる京都まで連れ帰りモデルに。図録に載っていた学芸員さんの論文では「世話のために女中を一人つけていた」という説も紹介していました。
 この作品と栖鳳については『美の巨人たち』でもコンパクトにわかりやすく紹介しています(こちら)。 
 
 日本美術についてはただ好きで眺めてるだけで、技法や画材などについてもほとんど知らないので、館長さんのギャラリートークに一段深い楽しみ方を教えていただきました。
 まずは栖鳳の作品を紹介していきます。

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「熊」(京都市美術館臓)
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「く、クマー!」(古い)
と言いたくなるふしぎな愛らしさ。今回の展覧会人気ナンバー1だとか?
 館長も実見の際にはその大きさに驚かれたそうです。

・「緑池」(部分)
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 水にゆらめく下半身の表現を紹介したくてこの切り取り方に。群青・緑青で色をつけている様子。
 一匹の蛙と水の表現だけでなく印章などのバランスも溜息ものです。

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 第一室奥に配された水墨画から「水墨山画」。
 栖鳳は外遊もしていて、蘇州の風景を描いたり、蘇州に似ていると言って潮来を描いたり。ヨーロッパではターナー、コローに感銘を受けたそうです。

 ここで、館長さんから紙についてのお話がありました。『家庭画報』連載から「和紙」のコピーが配布資料に入っています(2012年10月号掲載)。
トークより)明治以降日本画では絹がメインだったが、大正時代、京都の富田渓仙が紙を使いたいと岩野平三郎製紙所に依頼。その後、大観や栖鳳も同製作所に依頼した。栖鳳の注文を受けて作り上げた「栖鳳紙」は現在でも作られている。

 それをうかがった後、そうかこの絵の艶っぽさは絹地に描かれたことにも影響を受けているかも? と思ったのが「艶陽」。
20121020y8.jpg
 (部分)
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 わたしごときの腕とカメラではぜんぜんわかりませんが、近くで見るとふしぎな滑りがあって、花に絡みつく蛇体を描くには最適と思わされるのです。

・「飼われたる猿と兎」(東京国立近代美術館臓)二曲一双 それぞれ部分
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 右隻に猿、左隻に兎。
館長トークより)栖鳳は猿と兎どちらも飼っていた。猿を描きたいがなにと組み合わせようかと迷い、結局兎になった。猿には輪郭線を使わず、兎には使うなどの対象にも注目。
 
・「若き家鴨」(京都国立近代美術館臓)二曲一双(左右少し切れてます)
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 背景の揉み箔が絢爛で。

・「春雪」(京都国立近代美術館臓)
 栖鳳最晩年の作で、この五カ月後に他界。昭和17年でした。
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 最後に、図録から竹内栖鳳(1864-1942)の紹介文を適宜引用します。
「京(京都)に生まれる」「渡欧を機に西洋画法を積極的に摂取」「『動物を描けばその体臭までも表す』といわれた描写力と洒脱な画風で高く評価された。また京都画壇で指導的な役割を果たし、多くの逸材を育て、近代日本画の発展に尽くした」
(p.115より)

『特別展 没後70年 竹内栖鳳-京都画壇の画家たち』は11月25日まで。後期にはかなりの作品が入れ代わるようです。お勧めします。
 竹内栖鳳以外の出品作については(2)をどうぞ。なるべく急いでアップしたいけど今日は時間切れですね。 
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* category: お茶・お菓子・デザート・カフェめし

元町仲通りの新顔トレンディでお昼 

2012.10.20
Sat
22:44

 結局9月末のチャーミングセールも行かなかったなあと思いながら簡単に昼御飯できるお店を探して久しぶりに歩いていて、喫茶店を発見しました。
 場所は元町仲通り、ユニオンの裏口がすぐです。お向かいはアクセサリーのアフロディーテです。ここ、何のお店だっけ? 飲食店ではないと思うのですが。

 お店の名前はTrendy。「トレンディ」とな? 結構な、「死語」ではないにしても、特定の時代に強く結びついた流行語だなあと思いました。
 お店の前に出ていた看板で紹介されていたランチは二種類。煮込みハンバーグとカレーです。連れがハンバーグを頼み、わたしはカレーにしてみました。

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 牛肉が柔らかく煮込まれていていい感じ。けっこうスパイシー。

 卵と野菜のスープ、コーヒーまたは紅茶がセットです。
 デザートにはバニラアイスが出てきました。
20121009t1.jpg

 入って右手に合計10名分、左手に2人分の小振りのお店です。
 奥の壁面上方にセットされたスクリーンが目を引きます。ん? 音声は出てないけど、なんだかものすごく若いキムタクが…えーと、武田真治が…。お店に合わせてトレンディドラマでしょうか。『若者のすべて』だそうです。←調べたら1994年の作品でした。

 そして流れてる音楽も懐かしかったよ!
 ABBAの"Dancing Queen"とか、Super Trumpの"The Logical Song"とか…。おかげでSupertrump聴き返してます。

 会計の時にお店の方に聞いてみたら、9月に開店したとのこと。ご家族でやってらっしゃるかな、という感じでした。
 また通りかかったら何を映してるかチェックしてみよう。BGMも聴こえてくるといいな。
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* category: 散歩

定点観測 リセンヌ 元町あたり 

2012.10.12
Fri
20:46

 お店情報とは違うけど、石川商店街の花屋「花こ」が木22ドラマの撮影に使われているそうです。月曜日に通りかかったらちょっと人が群がってはいたけど出演者らしい人はいない状態でなにの撮影かわからなかったのですが、すぐ近くの鍼灸院の先生が教えてくれました。たまき君がバイトしてるという設定だとか。 

 以前天狗屋養蜂店だった場所(もともとは書店・教文館だった)に、元町からLa Belle Vieという洋服屋さんが移ってきました。もともとの場所を工事しているので、その間の仮店舗だったりするかな?

 フェリスからの階段坂に続く、たしかかつてはヘアサロンだったところに、和食店がオープンしていました。高級な感じの和食もすこしずつ増えている気がする元町界隈。わたしにとっては未知の領域に近いのですが、すこしずつ行ってみようかな。

 その和食店から戻る際、そういえば仲通りより一本山寄りのMotomachi Grillが閉店したんじゃなかったかと思ったら、おや? はためくイタリア国旗。近づいてみたらなんとあの栗の木が復活オープンしていました。ランチメニューは1260円だったかな。今回は時間的余裕がなかったので入りませんでしたが、パスタだけではなくメインもつくような構成だったし、ちょっとだけ贅沢なお昼という値段設定は魅力的。

 仲通りは今週末のフードフェアのチラシがそこここに貼ってありました。土曜日は仕事で出るから帰りに寄ってみようかな。あんまり人が出てるとすぐに挫折しそうな気もしますが…。

 そして仲通りのユニオンすこし手前、アクセサリーのアフロディーテのお向かいに喫茶店がオープンしていました。その名もTrendy。ランチをいただいてみたので、こちらは記事にする予定。
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