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* category: 散歩

新緑もえる都会の森へ (根津美術館で花を見る) 

2014.05.12
Mon
21:18

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友人ふたりとからくり人形楽団Annex@青山円形劇場に行ってきました。友人たちは遠来の客。二月に続いて渋谷に泊まり、土曜日・日曜日とたっぷり遊びました。

 日曜日の朝は、友人のリクエストで根津美術館に。毎年かきつばたの花が見頃になるのに合せて公開される光琳の「燕子花図」を見に…というよりは、庭を歩きかきつばたを見るのが主かな。前にも一緒に訪ねたことがあります。
 開館とともに入ったので庭にもまだそれほど人がおらず、すでに初夏を思わせる5月のよく晴れた日のみどりをたっぷり楽しんだので記事にしておきます。

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 マンホール、てきな。

 うちの職場近くでは藤も見頃なんですが、こちらはすでに散り果てていました。

 そしてかきつばた。
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 写真を撮ろうとひざまずいたあたりには芍薬も。
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 すこし遠ざかって。
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 ちょっと、ジヴェルニーみたいじゃない?
 遠くにかきつばたの群が見えます。

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 さらに遠くからも。

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 恋のお相手を求めてるのかな、高い声で鳴く鳥の声も。

 石像も思い思いの場所で緑を楽しんでいます。
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 首飾り的なお金、5円玉が効いてるよね。
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* thread: 美術館・博物館 展示めぐり。  * genre: 学問・文化・芸術

* category: 展覧会

バルテュスナイト☆@東京都美術館(2) 

2014.05.06
Tue
20:41

 日本では三回目、没後初めてのバルテュスの回顧展が東京都美術館で6月22日まで開催中です。この後、京都に巡回予定。オープニングから一週間ほど経った4月28日、ブログ・ツイッター・FBなどで情報発進できるひとを対象とした「バルテュスナイト☆」(ほんとに☆ついてたよ)が開催されました。関係者のみなさま、すばらしい機会を与えていただきありがとうございました。

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 きれいだし図版も大きいプレスリリースより、絵本『ミツ』とイタリアでの模写作品紹介。ミツたんはタキシード猫ちゃんだった。

 レクチャーなどが終わり、さて会場内へ。
 

*会場内の画像は主催者の許可を得て撮影したものです。
 今回は、「三点以上の作品がうつった、展覧会風景」としての撮影が許可されていました。

〔初期〕1908-1931
 バルテュス、本名バルタザール・クロソフスキー・ド・ローラはパリ生まれ。美術史家と画家だった両親は1917年に別居、その後母はリルケと恋愛関係に。リルケは少年バルテュスにとって精神的な〔父〕の役割を果たし、バルテュスの才能を見いだし激励。1919年に絵本として出版された『ミツ』にも序文を寄せている。

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 いや、こんなに展示室暗くはなかったんですけど。3分の1マイナスにしたらこんな感じに写りました。これなら他の方が入っても人影にしかてらないし、肝心な絵の色合いはまずまずだから今回はこの調子で紹介していきます。

『ミツ』を構成する40枚の絵(複製)が敷きつめられた額縁。なんだかちょっとココシュカを思い出したよ。

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 ごく若い頃からの東洋趣味を証だてるような「中国の人形」、そして山水画的モチーフの描かれたキャビネット。1923-24年ごろのものです。

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 大雑把に三枚並んでるだけでもイタリアっぽさがうかがえる? 模写作品。
 バルテュスはいわゆるアカデミーとは無縁の、独学のひとですが、1926年のイタリア滞在ではピエロ・デッラ・フランチェスカ作品の模写に没頭したとか。

〔初期〕の展示室二面を使って、『エミリー・ブロンテ『嵐が丘』のための14枚の挿絵』が展示されていました。モノクロで描かれているさまざまな場面、キャシーのプロポーションとか頭部の大きさ、表情、顔つきなんかに諸星大二郎を思い出したな。たとえば初期の「アダムの肋骨」などです。Dr.モロの作品にバルテュスのこだまを聴くなんて、ないかな。

 また、うまく撮れなかったのですが、「空中ごまで遊ぶ少女」もすてきだった。


〔バルテュスの神秘〕(1932-1953)
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 この並び、「猫たちの王」、「キャシーの化粧」、「鏡の中のアリス」はイヤホンガイドでもそれぞれきっちりと紹介されているいわば〔決め打ち〕的トリオ。
 バルテュス展公式サイトの「展覧会紹介」ページでも最上段に並ぶ三点です。展示室での並びと逆なのがちょっと面白い。

「キャシーの化粧」は名前からもわかるとおり、『嵐が丘』との関連があります。そして、当時苦しい恋をしていたバルテュス自身と恋しい人を重ね合わせてもいるそうです。絵だけ見ると、夫? 彼? はもちろん行かせたくないと思っているけど、それを意にも介さず支度をする女性、のようですが、バルテュスはある書簡に
「キャシーと女中は、(略)ヒースクリフが思い出した記憶、空想として扱われている」(プレスリリースp.8)
と書いたそうです。
 キャシーの足元のラグがルネサンスの大理石製の床模様みたいだな、と。

 さて、自分のことを「猫の王」と称することもあったバルテュス。
 ですが、猫を描くのはそんなに上手じゃなかったような…? もちろんバルテュスの絵画世界にチューニングされた姿だからある程度しかたないんだけど、たとえばフジタのほうが圧倒的に猫はうまいと思う。

 今回、わたしが気づいた限りで8点の猫アートがありました。
・『ミツ』(全部で1点としてカウント)
・「猫たちの王」
・「夢見るテレーズ」(この白猫はちょっといい感じ)
・「猫と少女」
・「決して来ない時」
・「猫と裸婦」(習作もまとめて1点としてカウント)
・「金魚」
・「地中海の猫」
どれとは申しませんが、メモに「ヘタ」って書いたのもあります。バルテュスの猫はちょっと人間めいた顔や表情をしてる。猫じゃなくて、なんかの象徴みたいだなと感じました。

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「キャシーの化粧」の隣にあったこの作品、わたしにとってはこの展覧会での「発見」のひとつ。「山(夏)」のための習作。
 緑が燃えるようではありませんか? 空の青とのコントラストや画面構成も好き。
 この作品だけでなく、あとのコーナーで見た数点から、バルテュス観の広がりを感じました。

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 真ん中の大作がカタログ表紙にもなっている「美しい日々」。左にある「ジャクリーヌ・マティスの肖像」、展示室右手の壁に飾られた「おやつの時間」などと一緒に、この展覧会で一、二を争う印象深い部屋に君臨する作品です。
 三層にわたって展開された展示の第一層(地下一階)最後の部屋でした。かなり時間をかけて見て歩いたためもうこの部屋あたりには観覧者はあまり残っておらず、この暖炉のあかりが見る角度によって存在感をぐいっと増したりほの暗く見えたり、という変化も味わえたぜいたくな時間でした。

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「美しい日々」の壁面の右。真ん中の「眠る少女」は比較的年かさのモデルを使っているためか体のバランスや顔つきなどもあまり特徴的ではなく、ふつうに(というとなんか変な表現ですが)美しい一枚です。

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 第二層、つまり一階にのぼると、左手にはロシニエールのアトリエ再現があります。

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 右手に見える、祝祭的雰囲気を持つ一枚が「地中海の猫」。虹のリズムと跳ねる魚の動きがまるく半円を描く楽しいこの絵は、パリのシーフードレストランのために制作され、店内に掲げられていたそうです。


〔シャシー 田舎の日々〕1953-1961

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 大きな風景画は「樹のある大きな風景(シャシーの農家の中庭)」です。
 バルテュスは〔光の画家〕、マチエールを追求した画家、という表現が深く味わえる一枚。これもまた、今回の展覧会で〔発見〕したバルテュスの顔です。

〔ローマとロシニエール〕1961-2001
 さあ、展覧会ももう終盤。
 第三層-二階にのぼると正面で迎えてくれるのは「読書するカティア」。大きいために規程の〔三枚以上の絵を一枚におさめた展覧会風景〕としての撮影が不可能で、なぜか上掲の展覧会サイトでも見ることができないのですが、今回展示されたもののなかで特に印象深い一枚です。ひとりがけソファに座る少女の姿は画面の右半分にほぼおさまっていて、画面の半分以上を占めているのは繊細に塗り重ねられた壁と床、光の感触。 

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 大きな風景画「モンテカルヴェッロの風景(Ⅱ)」 も、印象に残りました。まるで銀の蛇みたいに、ほのぐらい展示室のなかで白く輝き浮かび上がる川の流れ。この右隣には、ティッセンの収蔵品と同じくトランプをテーマにしている「トランプ遊びをする人々」が飾られています。そのまた向かいには、節子夫人をモデルとした「朱色の机と日本の女」が。


 展示室の最後に、まるで森みたいな空間が現出していました。
 バルテュスのさまざまな姿を写した大きな写真パネル、そして愛用品をおさめた展示ケース。
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 写真と絵が重層的に写ってるこの一枚、じつはわざとこんな感じです。

・・・・・
 バルテュスについては「わかった」ことなんてないけど、触れた、知った、あたらしく見えたことがたくさんありました。特に光の加減や絵の質感は、なかなか印刷物やディスプレイを通しては伝わらないもの。ちょっとでも気になった方は、ぜひ足を運んでみることをお勧めします。


〔展覧会概要〕

「バルテュス展」Balthus: A Retrospective
会  期    2014年4月19日(土)~6月22日(日)
会  場    東京都美術館 企画展示室
       *京都市美術館では7月5日~9月7日
開室時間     9:30~17:30(金曜は20:00。入室は閉室の30分前まで)
休室日     月曜日、5月7日

主  催    東京都美術館、NHK、NHKプロモーション、朝日新聞社
後  援    スイス大使館、フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
協  賛    凸版印刷、三井住友海上
協  力    エールフランス航空、スイス インターナショナル エアラインズ、全日本空輸、日本貨物航空

公式サイト   http://balthus2014.jp/
お問い合わせ  03-5777-8600(ハローダイヤル)

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バルテュスナイト☆@東京都美術館(1) 

2014.05.02
Fri
09:23

 日本では三回目、没後初めてのバルテュスの回顧展が東京都美術館で6月22日まで開催中です。この後、京都に巡回予定。オープニングから一週間ほど経った4月28日、ブログ・ツイッター・FBなどで情報発進できるひとを対象とした「バルテュスナイト☆」(ほんとに☆ついてたよ)が開催されました。関係者のみなさま、すばらしい機会を与えていただきありがとうございました。

*会場内の画像は主催者の許可を得て撮影したものです。
  
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 バルテュスを意識しはじめたのはいつだったかな、覚えてない。
 名前だけだったら、知ったのはたぶん兄であるピエール・クロソフスキーのほうが先です。『ロベルトは今夜』とか『バフォメット』って、なんだか惹かれるタイトルでした。とはいうものの、読んだとは思うけど内容覚えてない…。でも「弟は画家のバルテュス」というのが、そこで頭の隅っこに植えつけられたんじゃないかな。

 バルテュスその人の作品としては、大好きなティッセン=ボルネミッサ美術館(@マドリッド)の常設展示室にある「トランプの勝負」(⇒美術館サイトでの紹介リンク)が大きいのは間違いない。回数だけで言えばティッセンには10回以上行っているからね。
 
 あと、いつも和服姿がうつくしい節子夫人が、ヘアサロンで眺める『家庭画報』のスターのひとりだったから(調べてみたら連載してたんだ。そして本になってる)いろいろと情報だけは入ってきたのかもしれません。
 それにバルテュスは猫げぼく…いや、本人曰く「猫の王」なんだよね。

 というわけで、うちには新潮とんぼの本『バルテュスの優雅な生活』が前からあり、今回改めてページを繰ってみました。表紙を飾る「美しい日々」をはじめ、この本で紹介されている代表作の多くがいま東京に揃ってるんですね。

〔まずはミニレクチャー〕
・日本での展覧会はこれで3回目。1984年の京都、1993年の東京ステーションギャラリー、そして今回は没後はじめての大規模回顧展。初期から晩年まで編年体で構成。
 展示作品は油彩50枚ほど、素描50枚ほど。また、ロシニエールのアトリエ再現イメージや、画家の愛用品展示などもある。

・同時代を生き、バルテュスの作品を所持もしていたピカソは彼を「20世紀最後の巨匠」と評したことがある。つまり、古典美術の継承者としてバルテュスを認めていたということ。
 バルテュスは独学で絵を学び、プッサン、ピエロ・デ・ラ・フランチェスカ、クールベ、ドラクロワなどをよく模写していた。芸術の流れも強く意識してはいたが、個別のismに身を寄せることはなかった。

・一方、東洋への関心も初期から強く持ち続けていた。とくに後期は浮世絵や山水画を取り入れたりしている。

・少女というモチーフ
 最初にテレーズという少女を描いて以来(今回のアイコンとして使われている「夢見るテレーズ」のモデルでもある)、生涯にわたり〔完璧な美の象徴〕として少女を描き続けた。少女はこどもとおとなのあわい。精神的にも肉体的にも、見るたびに変化していく、危うくも不安定な存在。その変化を見届けつつ、たとえばテレーズの場合は9年ほどモデルとして描いていた。
 挑発的表現もよくあると言われるが、バルテュスは〔1934年の最初の個展時以外、ひとを驚かそうとしたり衆目を集めようという意図で少女を描いたことはない〕と発言している。

・猫
 自分の分身として愛していた。
「人に媚びない優雅さが好き」「特別な関係」。
 亡くなるまで猫たちと暮らしていた。

・アトリエはほぼ原寸で再現した。画材などは実際にバルテュスが使っていたもの。絵を描くことを「祈りのようなもの」と言っていたバルテュスにとって、創作の場は聖域であり、他人はなかなか入ることを許されなかった。
 大きく窓が切ってあるのは、バルテュスが自然光にこだわっていたため。
 光、もバルテュスのキーワードのひとつ。とくに後半、光の具現化にこだわって作品をつくりあげていく。

・バルテュスの作品は個人所蔵が多く、世界中に散らばっているため、この規模の展覧会を開催することはできたのは節子夫人の全面的協力あってこそ。

〔展覧会グッズのご紹介〕
 珍しいな? と思ったら、今回特別にルブタンが作ったスリッパを紹介していました。
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 モデルとなったのは節子夫人がバルテュスに作ったスリッパ。このスリッパの写真が『バルテュスの優雅な生活』でも紹介されてます。

〔節子夫人フォトセッション〕
 これもちょっとびっくりした。
 ご挨拶のあと写真OK! でした。

・・・・・・
 ここまでで約30分。
 19時ぐらいからは一時間以上ゆっくり鑑賞の時間がありました。
 イヤホンガイドもお借りして(特別に無料だった)、さあまいりましょう。
 中のようすは(2)に続きます。
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