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* category: 展覧会

『画家が見たこども展』(三菱一号館美術館)ブロガーナイトに参加しました。 

2020.03.03
Tue
10:12

 三菱一号館美術館で開催中(いまは休止中ですが……)の
『開館10周年記念 画家が見たこども展
ゴッホ、ボナール、ヴュイヤール、ドニ、ヴァロットン』(展覧会特設サイトはこちら)。

 2月26日開催のブロガーナイトに参加しました。関係者のみなさま、すばらしい機会をありがとうございました。

*この記事に掲載した会場内の写真は、特別な許可を得て撮影したものです。

 絵画のなかのこども……(西洋絵画で)すぐに思い浮かぶのは、聖母子や聖家族でした。あかちゃんばっかりだな。もうすこし成長した&宗教画ではないこどもというと、ゴヤが描いた肖像画とか(猫の表情が好きですぐに思い浮かんだのは、<マヌエル・オソーリオ・マンリーケ・デ・スニガ> (METの紹介ページはこちら)などでした。

今回は、展覧会のタイトルにも含まれているように-ゴッホの名前はありますが-、ボナール、ヴュヤール、ドニ、ヴァロットン……そう、ナビ派の画家の作品が中心となっています。 展覧会サイトの「概要」には、

「19世紀末パリの前衛芸術家グループ「ナビ派」の画家たちが追求した親密なテーマの中から「子ども」に焦点をあて、都市生活や近代芸術と「子ども」との関係を検証します。

とあります。

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 第一室の最初の三枚。
 右手に映っているのは
 ・モーリス・ブーテ・ド・モンヴェル<ブレのベルナールとロジェ> (1883)オルセー美術館蔵
です。楽しい。
  開けた野原の真ん中に、おそろいの水兵服を着た兄弟が立っています。仁王立ちというほどじゃないけどしっかり地面に足を踏ん張ってる雰囲気があり、かわいいだけじゃないのがいいよね。
 上であげた宗教画とか大貴族のお子さまの肖像画などとは違うよ!  というのがこれ以上ない形で示され、この展覧会での新しい出会いにワクワクしました。
 最近は予備知識を仕入れず見に行き、タイトルや解説などは見ないようにして各展示室やセクションをひととおり見てその場でのお気に入りを決めるのを楽しんでるのですが、第一室ではやっぱりこの兄弟だよー。

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 第二室

 左側にあるのは、チラシなどでもメインの位置を占める
・フィンセント・ファン・ゴッホ<マルセル・ルーランの肖像>(1888)ファン・ゴッホ美術館蔵
です。わたしもこの絵大好き。わたしとしても第二室のハイライトだと思います。
 アルルにゴッホが滞在していたときによくしてくれた一家。2017年のボストン美術館展ではルーラン夫妻の肖像画が並んで展示されていたなあ…と思い出します。
 ちっちゃなマルセルの肖像画背景の緑は、ゴッホ美術館が「苦境にあっての友」としてルーランを紹介するページ(こちら)にも引かれている、クレラー=ミュラー美術館蔵の花咲く肖像画の背景の色や、さきほど言及したボストン美術館蔵のマダム・ルーランのスカートの緑とつながっている気がします。

 同じセクションにはゴーガンのタヒチでの作品もありました。「死霊が見ている」という意味だというタイトル<マナオ・トゥパパウ>に描かれているのは、裸でベッドにうつ伏せている少女。もともとあかるい絵ではないけど、モデルについての説明を読み、幸せなこどもだけではない、この展覧会に仕込まれた毒のようなものを感じました。

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 というわけでヴァロットン。
 めまぐるしく動く社会のなかに、確実にこどももいる。下の版画はなにしろ<街頭デモ>だよ。上の<『息づく街パリ』口絵>にしても、第一室の草原の兄弟と似たようなポーズでありつつも、醒めた様子があります。どちらも三菱一号館美術館蔵。展覧会グッズのミニタオル、サコッシュ、Tシャツなどでもヴァロットンは大活躍です。

 モーリス・ドニが家族やこどもを描いた作品も多く展示されています。
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 色味が違うのが並んでいるところを。

 ドニの<ノエルと母親>(1896)個人蔵
がとても好きだったのですが、今回は一点撮りNG、複数枚を収めるという約束の関係でこちらでは紹介できません。
 あっ、2012年にフィリップス・コレクションが開催した展覧会のSnapshotで、ドニが制作の参考にした写真と一緒に紹介されてる。こちらです。画像が移り変わっていきますが、ノエルは8枚目。幸せってなんだっけ…これだよね! と思う一枚。

 幸せといえばわたしとしては猫さまも大事な要素。
 猫を愛するボナールさんがもちろんやってくれています。その名も<猫と子どもたち>という作品も!
 この展覧会はル・カネ(フランス)にあるボナール美術館の全面協力を得ており、ボナールの手がけたものは習作、挿絵本、写真も含めて数多く見ることができます。

 ちょっと遅れて到着したせいでカタログやグッズを買うことができず残念。早くもう一度行きたい。絵はがきはぬり絵できる線画とセットなのも楽しいよね!
 と思っていたら、今回の新型コロナウィルスの影響で、3月16日までの休館が決まりました。再開したらすぐにでも。

*展覧会公式ウェブサイトはこちら。多くの絵を紹介してくれています。トップを飾るゴッホ(マルセル・ルーラン)の右はドニの絵です。

・開催概要
会期:2020年2月15日(土)~ 6月7日(日)
開館時間:10:00〜18:00 ※入館は閉館の30分前まで(祝日を除く金曜、第2水曜、4月6日と会期最終週平日は21:00まで)
休館日:月曜休館(但し、祝日・振替休日の場合、開館記念日4月6日、
     会期最終週6月1日と、トークフリーデーの3月30日、4月27日、5月25日は開館)
     *トークフリーデーは声の大きさを気にせず鑑賞できる日です。

主催:三菱一号館美術館、ボナール美術館(フランス、ル・カネ)、日本経済新聞社
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
協賛:大日本印刷
協力:日本航空、ヤマトグローバルロジスティクスジャパン株式会社
お問い合わせ:03-5777-8600(ハローダイヤル)
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