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* category: 展覧会

ハマヤキ故郷へ帰る(080513) 

2008.05.15
Thu
11:26

 横浜みなとみらいホールのホワイエに、文明開化のころの風俗を描いた陶板(というのかな)が飾られています。横浜焼です。今も活動しているところとしては、代官坂にショップを構える横濱増田窯(1965年創業)があります。

 その後、横浜美術館の常設展示室にものすごくリアルな鳥の置物を見ました。(調べてみたら、2001年に横浜美術館で「真葛 宮川香山展」というのが開催されたことがあったのですね! 惜しい)あんまり意識してしなかったけど上野の博物館でもなにか見たことがあるかな。

 そして、ある日の『美の巨人たち』で横浜真葛焼の歴史を知り、宮川香山というひとを知り、写真集を通販で手に入れました。今年の話。

 その写真集を作ったコレクター・田邊哲人さんの全面協力を得て、ハマヤキが故郷に帰ってくる!
 と、ヨコハマ経済新聞で読んで驚喜し。ポスターには猫が使われていることを喜び。さっそく翌日、行ってきました!
080513.jpg


 初代宮川香山の作品はなんと28点も展示。「高浮彫牡丹ニ眠猫覚醒蓋付水指」は特別の展示ケースに入れられ、ぐるりとまわりながら見ることができました。角度によってはちょっと不気味、でもポーズは文句なくかわいいなあ。ちょっと開いた口ですが、歯も並んでるよ。
080513gato.jpg
 
 ほかにも初代香山作品では、対になってる猫つき花瓶(「高浮彫団扇ニ猫花瓶」)もありました。基本、白黒ちゃんなんだな。

 初代香山というとこのようにものすごい「高浮彫」とばかり思っていたのですが(東京国立博物館収蔵の「鳩桜花図高浮彫花瓶」明治4-15年頃参照)、とても研究熱心で時代の趨勢を見るに敏であり、明治中期にはすでにがらりと作風を変えてしまったそうです(同じく上野にある「色入菖蒲図花瓶」)。このころの作品も何点か展示されていましたが、超絶技巧という以外はまるで別人、プロの技を見たなあと思いました。カニつき陶器がないなー、貸してもらえなかったのかなと思ったら、サントリー美術館に行っていたのか。

 ハマ焼きは輸出産業、瀬戸・多治見から陶器を買い入れて横浜で彩色を施し輸出、が主流だったそうです。それだけに今見ると過剰なジャポニスムというか、キッチュなまでの過剰さが目につくものが多いけど、絵を入れる技術の高さは疑いようがなく、ひとつひとつ見ていくと愛しいです。

 平日の午後で、来場者はちらほら程度。ちょうど3時からのボランティアガイドによるツアーがあり、説明を聞きながら歩きました。

 博物館も力を入れている特別展とみえ、おまつり騒ぎ的にぎやか表紙の図録ほか、一筆箋やクリアファイルなど展覧会グッズも売られていました。そしてわたしが買った当時は入手困難だった『帝室技技藝員 宮川香山』もありました。

 馬車道にはそれなりの頻度で行くし、開催中にもう一回寄ってみようかなあ。 
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