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* category: 展覧会

7月中旬、美術館週間(2) 上野の森一挙三館 

2008.07.24
Thu
23:01

 マティスとボナールを求めて葉山の海辺に行ったのが水曜日。その二日後、金曜日には、夜の観覧延長を狙って上野に行きました。

・コロー 光と追憶の変奏曲(国立西洋美術館)
 友人からもらった招待券の有効がこの日まで。
 コローというと風景画の印象ばかりが強く、それだけに今回のチケットやポスターに使われた「真珠の女」は、ふと目をひくものでした。なに、「ルーブル美術館から”コローのモナリザ”初公開」とな。
CIMG8144.jpg

 もちろん風景画もたくさんありましたが、やっぱり興味を引かれたのは人物像でした。この「真珠の女」、「青い服の婦人」、それからさまざまな民族衣装や神話的装束の女たちが面白かった。
 コローの作品だけでなく、ほかの作家の手による作品が効果的に陳列されていたのも印象的。コローに触発されて描いたとされるものや、同様のテーマのものなどいろいろだったけど、マティス、ブラック、ドランなども何気なく置かれてたり。見比べて面白かったのがコロー「ドゥエの鐘楼」、シスレー「アルジャントゥイユの大通り」、(たぶん)ドラン「アミアン」の三枚。[フレーミングと空間、パノラマ風景と遠近法的風景]のセクションで、三枚とも左右に開ける町並み+画面奥の建物という構成でした。

日本コロンビア外交関係樹立100周年記念 金 GOLD  黄金の国ジパングとエル・ドラード展(国立科学博物館)
 コロンビアから黄金の出土品がたくさん来ているというので関心があり、時間配分にちょっと不安はあったけど、金曜日はペア券(ふたりで2000円)で入れるし始まったばかりのせいかあんまりひとが入っている様子もなく、一生懸命呼び込みしているので今回入ることに。
 最初のうちは「金」そのものの紹介でした。金の特質(輝きは永遠・重い・やわらかく加工しやすい)を紹介。ちゃんと警備員さんの監視のもとで同じ大きさのアルミニウム・銅・銀・金をもちあげることができたり(もちろん、台から完全に外すことはできないようになってます)、出土したときの形によってユーモラスな名前がついてたり、日本の金山について展示があったり。

 もちろんコロンビアからの金細工もたくさん。まさに金色の洪水でした。動物をモチーフにしたペンダントや耳飾りなんかがずらっと並んでました。鳥のものが多かったと思うけど、カエルの像をつらねたネックレスなんかもあったり。

 さてさて、今回の最大のお目当てがある国立博物館に向かいます。うーむ、けっこうひとがいる。どんどん敷地の左奥を目指して進んでいくな。
 しかしその前に、表慶館に。
・日仏交流150周年記念 オルセー美術館コレクション特別展「フランスが夢見た日本-陶器に写した北斎、広重」
 オルセーと東博の共同企画で、ヨーロッパのジャポニスムに日本の浮世絵が与えた影響を、テーブルウェアに焦点をあてて紹介するものです。
 建物の中央にあたるところから入り、まずは左翼へ。こちらは「セルヴィス・ルソー」、版画と同じような手法で作られた手頃なお値段のテーブルウェア。広重の「魚づくし」などをモチーフに借用しつつも、パーツは自由に配置してるので、同じ画面に海の幸と昆虫が一緒になってたりします。これはまあ、「ふーん」という興味深さはあったものの、正直美しいとは思わなかった。

 でも右翼のセルヴィス・ランベールは違う。手描き。そうか、さすが。この展覧会の紹介サイトにある、暁斎の「貂と雄鳥」をトリミング&色変えした皿みたいに、すごく自在で自由、生きてました。これなら欲しいなあ。

・というわけで今日のメインに。そろそろすこしはすいてるといいなと思ったのですが。
CIMG8157.jpg
「対決 巨匠たちの日本美術」
 錚々たる大家の作品が目白押し。12対の「対決」を軸に展示されています。口火を切るのは運慶・快慶による地蔵菩薩像です。運慶作は座像、快慶作は立像という以上にふたりの作風の違いが際立つ空間。
 この展覧会は、けれん味たっぷりですごく楽しい特設サイトもあります。見どころ解説も完備、展覧会に行けなくてもこちらにはぜひ。
http://www.diam.co.jp/special/kokka/
 とにかく楽しんで、自分なりに勝負の軍配を。ということだったので、印象に残ったのだけ書いておこう。
運慶快慶。美しく整った理想美よりも、「お地蔵さん」には存在感たっぷりの肉体や衣の皺がふさわしい。
・雪舟雪村。どっちもわりと好きかな。三本足の蝦蟇の変に長いシルエットの分、雪村
・永徳等伯。「松林図屏風」は飽きない。霧の林に迷い込んだ気分に。
光悦長次郎。特設サイトでみることができる茶碗は正直言って「わからぬ」なのですが、宗達との共作「鶴下絵三十六歌仙和歌巻」がいい!
宗達光琳。8月のお盆にだけふたりの「風神雷神」が並べて展示されるそうですが、いったい何時間待たないとだめなのかな。
円空木喰。円空仏を正面から見るのはたぶんはじめて。ありがたい。
・若冲・蕭白、応挙・芦雪はどちらも好き。(なんちゃって)虎対決では芦雪だけど。
・乾山・仁清、・大雅・蕪村、・大観・鉄斎は自分では判断つかず。

 今回の個人的「発見」は円空仏でした。
 今日、展覧会関係者とちょっと話したら、「来週からは入場制限するんじゃないか」という話。すごいスタートダッシュです。でもそのひとの話だと、秋の「大琳派展」はもっとすごいっていうんだけど。もうこの際、入場時間指定予約チケット販売しませんか?
 

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