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* category: コンサート、演劇

La Marea横浜@吉田町(1004) 

2008.10.05
Sun
16:45

 10月の週末はイベント行事目白押しですね。なんとなく来週と思い込んでいたところ、最寄り駅(JRの)を同じくする南区の御大ががっちりレビューしてくださいまして、なんとか間に合いました。

 伊勢佐木町と野毛を結ぶ位置にある吉田町を舞台にした、街頭パフォーマンスです。個人的には、こどものころ母に連れられて野毛の市立図書館に行った帰り、伊勢佐木町まで降りる際に通る場所。そして毎年お雑煮の鶏肉を買う梅やのある通り。なんでそこで、と今思い返すと謎だけど、成人式の記念写真を撮ったミヤマ商會のある通り。母が昔この通りにあった事務所で働いていたからかな。

 行けばわかるよと思って出かけたので、なぜか濱新に最初に行ってしまって空振りし、ついでに裏通りを歩いてしまいました。でもおもしろかった、裏通りはつまり今回の舞台になっていた店の裏ということで、スタッフが貼ったらしい手書き地図とかインストラクションもちょっと見れたりして。

 結局パフォーマンス会場に出たのは8時近くでした。御大効果ももちろんですが、当日野毛で行われた大道芸から流れたひとも多かったのか、なかなかの人出。ギャラリーミロから角清までの通り両側が上演場所だから、ここは通行止めになっていました。

 上演されたのは、アルゼンチンのアーティスト、マリアーノ・ペンソッティ作・演出の『ラ・マレア』(La Marea、「潮、うねり」)。ペンソッティは急な坂スタジオに招聘され、一カ月かけてこの公演を準備してきたそう。初演はブエノスアイレス2005年、その後、世界のさまざまな街でその街のコンテクストに合わせて上演を重ねてきたとのこと。今回も登場人物が日本名になっていたり、生まれたのが警友病院(おお、一緒)だったり関内に住んだり。でもその合わせ具合が生ぬるいというか、ちょっと無理があるなーという作品も、9つのパフォーマンスのなかにはありました。

 marea3.jpg
 わたしが気に入ったのは、この公演三日間限定オープンの書店、ブックピックオーケストラを舞台とした「03 本屋」。気になる女の子を見ながら妄想する男の脳内モノローグがずっと展開されていきます。うーん、あるあるっていうか。

 それから「08 エクササイズとピアノ」は、平穏な生活を営んでいるカップルの話かと思いきや、いや、じっさい現在は平穏なんだけど、そこに至るまでの理不尽な、天災ともいうべき暴力についてちょっと考えました。この物語の主人公が警友病院生まれなんだけど、かれの半生を語る字幕から得た情報だと、どうすくなく見積もっても30代後半なんだよね。でもキャストはだいぶ若く見えました。相手は「少女」とされていたので、睦ましげなふたりの見てくれの年齢差があり、中年期に入っているけど熱心に体を鍛える男の姿があり、という幕開きが本来の姿だったのではと思います。

 というように、せっかく一カ月かけて横浜、そして日本のコンテクストに持っていこうとしているのになんだか惜しい。上記ふたつ、そして「09 接吻」
marea1.jpg
は、かなり普遍的な骨格だったと思うのですが、かなりきついなあ、というのもありました。

 パフォーマンスは10分、一斉に始まりかつ終わり、2分のインターバルをはさんでまた始まる、という形なので、8時前に着いたわたしたちは全部見ることができなかったのでなんとも言えませんけど、全体を見ることができたなかで一番きつかったのが「06 パーティー」です。

 娘の誕生日パーティーから抜け出してバルコニーでぼやいている男(父親)なんだけど、単に誕生日としてしまうとなんで会社のいけすかない同僚まで呼んでるのか、こんなに大がかりなのかが伝わらないと思うんだ。じつは娘は15歳になった、ということで、これはスペイン語圏アメリカに共通する、女の子のための儀式・キンセアニェーラquincean~eraなんですよね。15で大人の仲間入りをすると考えるわけで、お金持ちの場合はまるで結婚披露宴みたい。無理に日本にしなくていいんじゃないか、なんなら日本にいるラティーノの家族のつもりで作ったっていいんだし、と思いました。

marea2.jpg
 これは「07 バー」。じつはバーにはside A とsideBがあったようですが、ふと目をやるといつも片方だけが見えました。
室内を舞台とするパフォーマンスの場合は、空き店舗を改装してガラスケースみたいにして上演してるんですけれど、そのケースのあいだにあるリアル店舗はふつうに営業中です。たとえばせんべいやさんは淡々とライトアップ。
marea0.jpg

 そんな形で、この「バー」は、店とパフォーマンスの合体。
 左側で手紙を読んでいるウェイトレス、これは別れた夫からの手紙でかれは合衆国に行って軍隊に入り、戦場にいる。そして、手紙を読み終えた彼女と入れ代わりのように席についた客は、こども時代のヒーローとしてベルモンド、父親と一年間家代わりに住んだ車として黄色いシトロエンをあげるんだけど、これまたちょっとつらくないかな。

 文句を言いつつ延々と書いてしまいましたが、せっかくのイベントなのに、一カ月も横浜にいたのに。という、「惜しい」という気持ちが先立ってしまいました。
 街がそのまま動いてて、そこに挿入された無言劇(ごく一部、せりふあり)という試みは楽しいし、吉田町だからこその雰囲気もあったと思うので、惜しいのです。今回、急な坂スタジオがコラボレーターを用意した、と書いてあるので、そのへんへのはがゆさもありますね。

 オリジナルバージョンを探していたら見つけた記事。 東洋でははじめての上演だから、今までで一番手を加えたそうです。覚書的に置いておこう。

 さて、せっかく吉田町に来たから吉田町でごはん食べて帰ることに。連れが温かいもの、できたら丼ものを所望したので最初はそば屋さんに行ってみたけど、時間が時間でもうショウウインドウのあかりが消されてしまってました。
 
 で、結局もとに戻って濱新。
 おや、先客は一組。やっぱり仕事帰りやランチに愛用されるお店かな。
 残念ながら天丼はなく、でも鰻の気分じゃないという連れでしたが、野菜天+ごはんにご満悦のようす。わたしは「牛ばら肉西洋風煮込み」(ごはん、味噌汁、漬け物はセット)をお願いしました。
mareaH.jpg


 途中で出てきた店主さんが言ってらしたように、これはワインと合いそう。かなり濃厚です。あんまりたくさん飲めないので最初に注文した日本酒をちびちびやりながら、次は赤とかな~と思いつついただきました。肉はとろけるようだし、タマネギも甘みがしっかり引き出されてておいしい。
 今年になって二度行った濱新ですが、一度くらい正攻法で行くべきかな。鰻とか、コース料理とか。
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この記事に対するコメント

ワシらは7時半くらいに到着、8時20分くらいまでいました。

御大のブログで予習をしっかりして行ったのでなんとかなりましたが、そうじゃないとかなりキツイですよね(笑)
TBとか打ってみよ♪
【2008/10/05 21:16】URL | とも2 #- *編集*
するとあのへんに・・・
するとあのへんに・・・
あの狭い会場のどこかですれ違っていた可能性があるわけですね。
今日はあいにくの雨。荒天でない限り決行とのことでしたが、やっぱり雨はきついですね。

TBもありがとうございます! 最初、どちらから貼られたかわからなかったので、えんえん文句言ったのに主催者側からか? とドッキリしました。
【2008/10/05 21:34】URL | かんべえ #D4N.7j5I *編集*
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花咲町・センターグリルでドリア

彼の記事に誘われて「ラ・マレア横浜」へと我妻を誘って行ってきました。アルゼンチンの方が作・演出しているストリートパフォーマンスとのことで、アノ吉田町界隈の結構近接する9ヵ所でそれぞれが異なるストーリーが同時展開されていきます。 予想より多くの観客が集まっ 自走式移動胃袋 ~ The nomadic stomach ~【2008/10/05 21:17】

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