10« 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 16. 17. 18. 19. 20. 21. 22. 23. 24. 25. 26. 27. 28. 29. 30.»12

* category: 展覧会

大琳派展(1017) 

2008.10.19
Sun
12:42

 この秋のお楽しみ、東京国立博物館の大琳派展に行ってきました。混雑をさけ、金曜日夕方狙いです。あれ、でもけっこう歩いていくよ。すこしはフェルメール方面に別れ、科学博物館(『もやしもん』の菌に醸されたい気持ちにはちょっとなったが振り切る)にも入っていきましたが、やっぱり続々と博物館の敷地に入っていくではありませんか。しかも今日はどうやら賛助会? 特別招待日らしい。オーディオガイド無料券を受け取り、どんどん平成館に向かっていきます。ひょっとして七月の対決展以上の状態?

 ですがそれなりにゆったりは見れました。ガラスケースに小物が並んでいる場所などはちょっとした行列ができていて、ゆっくり流れに任せて進まないと駄目なんですが、しばらく時間をとれば必ず大丈夫でした。それにしても今回は作品数が多い。そして、わかりもしないくせに字が書いてあるとそれなりに読もうと努力してしまうので、こちらも時間がかかる。

 光悦と宗達のコラボ作、また楽しかった。「鶴下絵三十六歌仙和歌巻」がその代表です。それにしても達筆すぎてよくわからないので、和歌の知識を蓄えたいと思いました。まあ、そんな下敷きなんかは気にせずにただ美しさを楽しめるのが琳派のいいところ。字が読めませんよ。のところもあったけど、きっと絵と一部分があれば「あれね」とわかるんでしょう。

 今回の眼目は、展覧会タイトルにもあるように「継承と変奏」です。宗達-光琳-抱一-其一の四名による「風神雷神」揃い踏み(は、まだだったけど)をはじめとして、抱一と其一の場合以外は直接の師弟関係にないどころか、活動した時空も隔たっているのだけど、[これが好き]、[こんなふうに描きたい]という気持ちに動かされて、写しをとってそれをもとに描いてみたり、模写したりしているうちに自分が出てくるという感じでしょうか。

 そういう意味で、今回一番楽しめたのが2つの「槙楓図屏風」でした。かたや宗達、かたや光琳作。直角に角を接するように置かれていて、見比べがとても楽しい。反対の角にあたる場所に立つと、交互に二作を見比べることができます。「風神雷神」ではやっぱり宗達に軍配があがるようですが、この一対はわたしは光琳のほうが好きです。カタログでは著者別に並べられているので、これは会場に来たからこその楽しみですね。
 そして遊び心たっぷりの「三十六歌仙図屏風」(光琳)と(間に抱一の「柿本人麻呂像」をはさんで)「三十六歌仙図」(其一による掛軸)。これもあれこれとひとが思い当たると、もっと楽しいんだろうなあ。

 ほかにもいろいろと好きなのがあったので、ちょっとメモ。
・抱一さんやっぱり好き。「瓶花図」は右にずれて置かれた花瓶と、その白い花瓶にすうっと書かれた文字のバランスも含めて。「四季花鳥図巻」を右→左、つまり春~冬へとゆっくり見ていくのが楽しかった。
・背景が黄金に塗られると、月が黒くぽっかりと浮かぶことになる。ほんとうは見えないはずの光景なんだものね。
・宗達の養源院板戸図は力がみなぎり、かつユーモラス。
・モチーフとして伊勢物語も大事なんだなあ。
・其一の掛軸は表具も面白い。自分でこの「余白」にも絵を描いてしまったり。いい例が「歳首の図」。
・乾山の絵はなんというか、まじめだなあ。
・宗達の絵のうえに光琳が書を、とふしぎなコラボかと思っていたら、もともと宗達は紙屋さんだったのですね。納得。

 図録は三千円。高いよちょっと。と思いましたが(二千五百円くらいが多い気がする)、開いてみると四組の風神・雷神アップが続いて見比べできたり、いろいろと工夫もあって満足でした。
rimpaCat.jpg
ただ、できたら作品解説に、書いてあった和歌とか収録してくれてたらよかったのにな。

 閉場までいたので、とにかくおなかがすいていました。そこで、むかしは映画館だったよね、のバンブーガーデン一階のこじゃれた中華、過門香(かもんか)にて。連れのチョイスでした。銀座や溜池山王にもある有名店、らしい。奥に鏡があるせいかものすごく奥行きのある店に見えるけれど実際はそうでもない。でも横幅があり、大型店にはかわりありません。
 上海小籠包、野菜入り棒餃子、チャーシューとシロネギの細切り麺、三陸牡蠣と春雨と春菊のむしもの、〆にシャーベットを頼みました。写真は蒸し物。
kamonka.jpg
 これはおいしかったのですが、やっぱり素材だよね。そのせいか、量のわりには値段はお高め。あとは正直、「?」という感じでした。小籠包は皮がけっこう分厚くて硬めだし。そんなわけで写真は一枚でいいや。おいしい中華食べたいよな、という気分になりつつ、書店で新刊一冊買い、ああーここは都内だからYokohama Walkerないよ・・・と気づき、帰路についたのでした。

 昨日は家でカタログを読んだのですが、今回はかなり展示替えがあるな。四作の「風神雷神」揃い踏みは月末からだし。いっそパスポート(一年有効)を買って再訪しようかな、と思います。スリランカ展も気になるし、これからも興福寺から阿修羅が来たり(来年三月末~)もするし。
 来週は一日休みをとってオペラに行くので、ちょっと早めに出てまた美術館に行こうかと思います。西洋美術館を通り掛かったときにものすごく気になった、ハンマースホイ展も見たいと思う。フェルメールもどうしよう。
スポンサーサイト
Comment(0) | Trackback(0) |  * 記事編集 *  go page top
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

go page top

この記事に対するコメント
トラックバック
トラックバックURL
→http://kambee81.blog112.fc2.com/tb.php/162-63f79bab
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

go page top

ブログ内検索

最近の記事

カレンダー

カテゴリー

リンク

最近のコメント

プロフィール

最近のトラックバック

RSSフィード