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* thread: 美術館・博物館 展示めぐり。  * genre: 学問・文化・芸術

* category: 展覧会

『皇室の名宝』展開始 

2009.10.06
Tue
16:54

 今日(10月6日)から、東京国立博物館で特別展『皇室の名宝~日本美の華』展です!
 公式サイトはこちら。展示品の一部を見ることができます。伊藤若冲『動植綵絵』はもちろんですが、工芸のなかから初代宮川香山の花瓶も選ばれているのが嬉しい。

 また、12日(祭日)にはNHK総合で特別番組『皇室の名宝 秘められた珠玉の技』が放映されます。録画予約しないと。

 今日から11月3日まで(祭日以外の月曜日は休み)の第一期は「永徳、若冲から大観、松園まで」。
 11月12日から29日(期間中閉館日なし!)の第二期は「正倉院宝物と書・絵巻の名品」。
 なんと展示品全とっかえの絢爛豪華な特別展です。

091005b-s.jpg
(展示品そのものは写真不可でしたが、展示室入り口に限りOKをいただいて撮りました)。

091005c-s.jpg
 動物部分のアップ1。伊藤若冲『動植綵絵』から「大鶏雌雄図」と、狩野永徳「唐獅子図屏風(右隻)」、いずれも部分。

091005d-s.jpg
 動物部分のアップ2。山口素絢「朝顔狗子図」部分。

 やっぱり、『動植綵絵』は圧巻でした・・・!
 全点を見るのは二年前の相国寺お里帰り展(ただし今回はもちろん相国寺蔵の『釈迦三尊像』はありません)以来ですが、展示室ぐるりが若冲(『動植綵絵』+「旭日鳳凰図」)で、生命の躍動と色彩に満ちたひとつの宇宙となっているさまはすばらしかった。

 午前中のブロガー招待イベントに行かれたほんまさんの記事によると、「持って帰りたい一品」が記事のお題として出されたそうですが、「一品」をこの一揃いと解釈しては駄目ですか・・・! と迫りたいですね。わたしは何枚かお気に入りはあるのですが、今回はなぜか、カエルもオタマジャクシもトカゲも蛇も蜘蛛も蝶もバッタもトンボも(et cetera)大集合! の「池辺群虫図」がとくに輝いて見えました。

 絵で言うと、あとはやっぱり永徳の「唐獅子図屏風」かな。意外に大きい獅子たちで、ひづめあたりの毛も燃え立つようで、おおらかでずしりと重量感がありました。

 おもしろい! と思ったのが、「明治天皇の御座所に常に置かれていたと伝えられる」(図録より)作者不詳の「萬国絵図屏風」です。安土桃山~江戸時代、17世紀初期のものだそうです。

 左隻は当時なりの世界地図が中心で、日本の形はまずまずですが北海道がない。そのまた北のシベリアも超適当で、北の大地がまだまだ未踏の地であったことがよくわかります。一方南アメリカ大陸は、南端が南極とやけに幅広の土地でほぼつながって見える以外はかなり正確で、現在のブラジル部分がざっくりとですが色分けしてあるのもおもしろい。太平洋にはちゃっかり人魚もいます。また、地図の両側にはさまざまな装束・民族の男女像が描かれていました。

 右隻は上段に八人の王侯騎馬図、そして下段には当時の都市図があるのですが、ヴェネツィアとパリくらいしか見当がつかなかったのがちょっとさびしい自分でした。

 画題として目立つなーと思ったのは
・鳥類。もちろん『動植綵絵』があるからなんだけど、ほかにも孔雀の絵が多い。
・猫科では寅。応挙のチャーミングな「旭日猛虎図」(ちんまりした太い前脚セットがかわいい)のほか、水に頭部が映っている谷文晁の「虎図」など。猫は残念ながら発見できず。

 あとは酒井抱一『花鳥十二カ月図』があって嬉しかったり、絵巻物で『小栗判官絵巻』がどうなってるの? という絵だったり、展示室前半ですでにものすごい凝縮された世界を味わうことができました。〆の北斎「西瓜図」で、ぽーんと別の世界に放り出された感じの軽みもあってまたすごい。

 第二部は「近代の宮殿装飾と帝室技芸員」。
 やっぱり画は正直[分が悪い]と思うのでした。「うすい」というか。
 でも別ジャンルのものはため息物が目白押しでしたよ!
 わがお気に入りの初代宮川香山の花瓶は、「うまい。でももっといいのがあるはず!」と、皇室のコレクションに入っているかを無視して思いましたが、壺は河合寛次郎の「紫紅壺」や並川靖之「七宝四季花鳥図花瓶」には見とれました。七宝作家の濤川惣助による大きな「七宝唐花文花盛器」や、墨絵と見紛う「七宝月夜深林図額」も美しかった。そして螺鈿の棚や刀など、細部まで魂が宿っているなあと見飽きませんでした。

 第二期ほどではありませんが、第一期も一カ月足らずの短い会期です。
 木曜日は暴風雨が予報されていますが、むしろ絶好のチャンスなのでは!?
 
 二期ももちろん行きますよ!
 正倉院宝物、『蒙古襲来絵詞』などの絵巻、定家が書写した『更級日記』や後水尾天皇の宸翰などもあります。

///
 以下は昨日の覚書です。

 10月5日(月)午前中に開催されたブロガー20名招待内覧会に応募すらできずに悲しく思っていたら、どこからともなく届いていた開会式&内覧会招待状
img121-s.jpg
に狂喜して、午後休みを取って行ってきました。

 この招待状はもちろんですが、封筒もほんのりと色づいていて美しい。きっと皇室ゆかりの、日本の伝統色なんだろうなあ・・・春の印象でした。

 開会式は2時から。
 月曜日の上野は各美術館も休館日だというのに、所定の時間15分ほど前に駅を出ると確実に博物館への人の流れがありました。博物館の門をくぐるときに招待状封筒チェック(かざせばOK)があり、決められた順路を平成館へ進みます。いつもと違って黒塗りの高級車がどんどん入ってきてました。

 平成館入り口で封筒を渡して一階フロアに。
091005a-s.jpg
 展示室は二階ですがまだ入場不可。開会式を待ちます。

 開会式はだいたい15分くらいでした。
 国立博物館長、宮内庁長官、NHK会長がご挨拶。司会はNHKの男性アナで、さすがの美声でした。

 テープカットの後、両側のエスカレータで二階へ。混雑緩和のため適宜調整が入りました。
 開会式に参加したのははじめてなのでいつもとの比較はできませんが、すごい人でした。こんなに来ていて、作品鑑賞できるのかな? と一抹の不安が・・・。

 結論から言うと、案外見れました。
 けっこうたったと見ていかれる方が多く、待っていればじっくり鑑賞することもできました。また、閉会の4時が近づくと、特に展示の最初のほうは人影がまばらになりましたから、案外満足できました。今日の記事の冒頭の写真は、そんな感じで最後に撮ったものです。

 開会式-内覧会のあとは一階でレセプションがあったのですが、閉会の4時ちょっと前まで展示室にいたわたしたちがおりてみるともう飲み物しかありませんでした。どうもサンドイッチくらいはあったらしい(片づけ風景でちら見)。

 最後に二冊セットの図録をいただき(当日のみ有効で一セットプレゼントのチケットが同封されていました)、とうとう降り出した雨からなんとか図録を守ろうとしながら博物館を出ました。

 で、結局誰が送ってくれた招待券なのかいまいちわからなかったのですが・・・。
 心当たりは一応あるけど、今までチケットをくれたときは自宅に送られてきたのに今回は職場だったなあ、不思議です。でもこういう謎は大歓迎! どんどんお願いします(といっても見てないとは思うけど)。

////
 じつは「今週は若冲フェア!」にするべく、MIHO MUSEUMに行こうと思っていたのですが・・・台風が来てるなあ・・・。
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この記事に対するコメント
芸術の秋
池辺群虫図がお好みですか?
ワシも行きたいのですが、何となく派手な旅行計画を入れてしまっているのと、それ故の前後の忙しさでチョット微妙ですね…
【2009/10/07 00:27】URL | とも2 #- *編集*

とも2さん

こんばんは!
とも2さんのお好きな一枚はどれですか?
微妙とおっしゃらずになんとかがんばってください・・・! 大雨でアポイントが流れるなんてことはないでしょうか?
【2009/10/07 00:52】URL | かんべえ #SqoPBuKQ *編集*
さすがっす
てっきり内覧会と同時だと思ってたのですが、
やっぱ撮影の関係かな?別時間だったのですね。
文化芸術的なサンドイッチをいただきたかったな~!
【2009/10/08 00:27】URL | ほんま #- *編集*

ほんまさん
 こんにちは! 恰幅ブログで大胆にご紹介ありがとうございます。

 芸術的サンドイッチはわたしもいただきたかったです。ケータリングの人たちが着ていたのはあざやかな緑のジャケットで、一緒に行った友人と、どこの会社かなーと考えました(が、わかりませんでした)。

 ちなみにわたしは今日(8日)、MIHO MUSEUMに行くべくチケットを取ってありました。格安ツアーだったのでキャンセル料30%! 台風が憎い。
【2009/10/08 07:54】URL | かんべえ #SqoPBuKQ *編集*
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