07« 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 16. 17. 18. 19. 20. 21. 22. 23. 24. 25. 26. 27. 28. 29. 30. 31.»09

* thread: 美術館・博物館 展示めぐり。  * genre: 学問・文化・芸術

* category: 展覧会

ワンダーランドに 

2009.10.17
Sat
23:34

 やっぱりあきらめきれない。
 というわけで、予定していた一週間後にあたる10月15日、再度京都の日帰りパックを利用して、MIHO MUSEUMで開催中の「若冲ワンダーランド」に行ってきました。

091015j2-s.jpg
6時11分の新幹線に乗り、琵琶湖線と路線バス(50分)を乗り継いて現地に着いたのが10時すこし過ぎ。秋晴れの山中で白象(の絵)がお出迎えです。

ミホミュージアム(MIHO MUSEUMが正式名称なんだね)そのものやカフェでの食事は別の機会にゆずるとして・・・ じつは、バスを下りてから美術館本体までは徒歩にして10分ほど、もしくは美術館さしまわしのカートで移動しなければならないのでした。

荷物をロッカーに入れ、イヤホンガイドを借りて展覧会開催中の北館へ。
091015j4-s.jpg

む。売店の象さんクッション? ちょっと気になる。

091015j1-s.jpg
小石のようにも見える波濤が展示室への入り口でした。ここから先はもちろん撮影禁止。

 今回のメインは、
091015j3-s.jpg
昨年、北陸の旧家で突然に発見されたという「象と鯨図屏風」です。対のチラシにもこんなふうに使われていました。

 MIHO MUSEUMに一度行ってみたいなあというのと、せっかくだから「象と鯨図屏風」の初公開を! とばかり思っていたので、ほかはどんな作品が来ているかなどはあんまり気にせずに出かけてきてしまいました。

 入ってすぐ正面のガラスケース内には、若冲の名前が載った『平安人物誌』(応挙の名前もあります)や、「世間付き合いが嫌いで、家業の商売をそっちのけで独り作画に没頭する孤独な画家」(図録掲載の狩野博幸「若冲の歌を聴け」(←ハルキ?)に引用されていた奥平俊六論文の孫引き)という従来の若冲像を覆す発端となった文献『京都錦小路青物市場記録』などが展示されています。

 そのお向かいにはやっぱり鶏。図録では50番になっている「双鶏図」があります(その右にあったのが「蟹図」だっけ?)。墨一色で、非常に簡略化されたまるっこい四角の輪郭をしてほんわり座っている雌鳥の前に、見得を切るみたいに誇らしげな雄鳥がいる。そう、この展覧会はユーモラスなのです。

 なにしろメインの屏風の象のこの(の、が多いな)おおらかなこと。口元のぎざっとした輪郭や、その先に続くなんだか軽やかで量感のない鼻、三日月を寝かせた目ですから。ゆで卵をふたつに割ったみたいなふしぎな耳や、香箱座りしているみたいな(ふたたび)まるっこい四角の胸~腹部だものね。

 そんなわけで、「若冲ワンダーランド リアリティーとユーモアのカクテル」と題された4章が特に楽しかった。
 ほかの画家の作品だと歯抜けだったりぼさぼさだったりする寒山・拾得が、まるで童子のようだったり。また、童子にやりこめられて照れ笑いしているような布袋さんの絵があったり。あ、これも来ていたんだ! と思ったプライスコレクションの「鳥獣花木図屏風」であそび戯れるいろいろな動物たちだって、なんだかころころしています。

 途中、大雅や蕭白、応挙などの「7章 ワンダーランドの共住者たち」をはさんで、最後の部屋は「8章 面白き物好き」でした。最後の大壁を埋めるのは、若冲が下絵を描いたという石峰寺の「五百羅漢石像」の写真でした。そして向かいには「石峰寺図」。これははじめて見たような気がする。石峰寺の境内鳥瞰図に、そこにわらわらと集うひとびとが墨一色で描かれています。で、みんなまるっこくてほほえましいの。

 それにしても贅沢です。全部で6期に分かれているので、図録に載っている絵のうちかなりが会場ではお目にかかれなかったもの(もちろん「象と鯨図屏風」は会期を通して展示されますが)。今回は見逃した「虎図」(やっぱり猫科ですし)とかも見てみたいけれど、さすがに12月上旬までに再訪は無理だと思います。

 もちろん、絢爛たる色彩を楽しむこともできます。「動植綵絵への道」とされた3章には、雪のなかの鴛鴦図もありますし、鶴や鸚鵡も。そして、
「そういえば、むかーし横浜そごうにあった平木浮世絵美術館で見た! 若冲絵の花鳥版画」と思い当たった小品や、黒が奥深くゆたかな『玄圃瑤華』(欲しい)などの版画作品や、ドットの世界の「石灯籠図屏風」まで。

 イヤホンガイドでぼそぼそと館長の辻さんがしゃべる(ごく一部ですが)解説も味があり、はるばる行ってよかったなあ、の展覧会でした。若冲のそうめん好きもわかったしね!
スポンサーサイト
Comment(2) | Trackback(0) |  * 記事編集 *  go page top
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

go page top

この記事に対するコメント
よかったですね♪
前週は残念でしたが、再戦されるとは流石デス!
料金とのCPで少なくとも1.3倍くらいは楽しめたようですのでチャラですかね(笑)
【2009/10/18 06:41】URL | とも2 #- *編集*
よかったです!
とも2さん

 コメントありがとうございました!
 先週のキャンセル料金もかかってきたのでちょっと痛いですが、やっぱり思い切って行ってよかったと思います。ほんとうは一泊くらいしながらゆっくり滋賀を見たかったなあ。
【2009/10/18 10:47】URL | かんべえ #QHTiNqpQ *編集*
トラックバック
トラックバックURL
→http://kambee81.blog112.fc2.com/tb.php/334-bef44f9c
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

go page top

ブログ内検索

最近の記事

カレンダー

カテゴリー

リンク

最近のコメント

プロフィール

最近のトラックバック

RSSフィード