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* thread: 美術館・博物館 展示めぐり。  * genre: 学問・文化・芸術

* category: 展覧会

時代はローマ風呂 

2010.03.20
Sat
00:52

 明日から横浜美術館で開催される「ポンペイ展 世界遺産 古代ローマ文明の奇跡」の開会式・内覧会・レセプションに行ってきました。今年横浜美術館にできた制度、「横浜美術館フレンズ」に登録した特典でのご招待です。

 開会式は15時から、横浜美術館一階のアトリウムにて。ここは天井も広くて気分がいいね。そして意外にも(失礼)かなり多くのひとが来場し、熱気にあふれていました。主催者あいさつ、来賓紹介、テーマ曲(!)披露などに混じり、展覧会監修者からのおすすめポイント紹介などもありました(あいさつの中でですが)。

[三大おすすめポイント]
・ピサネッラの浴槽(日本では弥生時代にこんな設備があったとは)
・銀器いろいろ(イタリア外では初公開)
・人体の石膏固め(日本の調査隊が発見した)

 予定の3時半をすこし過ぎて内覧会開始です。展示室へはふつう幅のエスカレーターが一基だけだからけっこう不便。イヤホンガイドは無料貸与でした。

 内覧会はさすがに混雑していたから、ちょっと時間をかけられなかったところも。また行きます。
 なんといっても圧巻はお風呂でした! 浴槽そのものは大理石でこれはまあ想定内ですが、紀元前のものだというのにすでに床暖房も追い焚きもできたというシステムなのです。
 この展覧会、イタリア語での副題は
「ポンペイに住む」。
 ローマ人がこよなく愛したというお風呂、宴会、庭園などの人生の楽しみ。
 ところで、なんでだかわかりませんが(図録を見るとわかるのかな)トロイア戦争の英雄・アキレスを題材にした絵が複数ありました。伝説の英雄のなかでもとりわけ愛されていたのかな?

 ローマ&風呂といえば、先日発表されたマンガ大賞受賞作のヤマザキマリ『テルマエ・ロマエ』(ローマ風呂)。
 古代ローマ、ハドリアヌス帝時代の風呂限定設計士のルシウスは、自分の作る風呂が時代後れになって解雇の憂き目を見るのだけれど、ふとしたことから風呂⇒現代日本の風呂(限定)で時間&空間移動してしまう体質(?)に。そして「平たい顔族」(=日本人)の風呂を訪れるごとにルシウスは新たな発見をし(いちご牛乳とかシャンプーハットとか)、超売れっ子風呂設計士になっていくのでした。
 おすすめであります。ルシウスのまじめな姿が笑えます。

 ヤマザキマリの作品だと、イタリア人の夫とその家族てんこもりの『モーレツ! イタリア家族』も楽しか。

 その後、今日オープンしたTOCみなとみらいに行き、コレットマーレの紀伊国屋書店をちら見したあとシネコンプレックス・ブルク13に行きました。せっかくだからと『NINE』を予約済み。

 ここでもローマ風呂? に遭遇(場所は厳密にはローマじゃないですけど)。
 世界的名声を博した映画監督でありながら最近二作は鳴かず飛ばずだったグィド、起死回生の? 最新作『イタリア』のクランクインは数日後なのに一行たりとも脚本が書けていない。それどころか構想も浮かばない。記者会見を途中で抜け出して海辺の美しいホテルにエスケープ。たすけを求めて妻に電話したり、でもさっさと愛人を呼んで近くのペンションで逢い引きしたり、とにかくもうグダグダ。もちろん脚本は進まない。
 そんなグィドはある日ホテルでとある枢機卿を見かけて、悩み相談をもちかける。もちろん直接会ってその場で相談なんてできないので、枢機卿のおつきに頼み込んで時間を見つけてもらう。で、その対面の場がお風呂でござりました。枢機卿は湯治に来てたのかな。

 映画としてはまあその、なんだ・・・。
 なつかしのソフィア・ローレンの堂々たる姿、愛人役ペネロペ・クルスのセクシーなダンス、けっこう楽しかった! ケイト・ハドソンが歌い踊る「シネマ・イタリアーノ」など見どころはあります。見るならやっぱり映画館で。
 ところでわたしは『NINE』って言うからには監督をめぐる九人の女たちだな? と思って見ており、あれ~どう数えても八人(か七人)のような・・・と頭を悩ませ、ほとんど最後のシーンになってようやく思い当たりました。←が、もとになったミュージカル(もちろんそのまたもと映画があるけど)にはちゃんと九人の女たちが出ていたということなので、まあ気のせいでいいや。

・・・・・
 横浜美術館を出たところの木蓮三本が美しかったのでぱちり。
100319mo-s.jpg



 
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