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* category: コンサート、演劇

ベルリン国立歌劇場『ドン・ジョヴァンニ』(1006) 

2007.10.14
Sun
11:04

 書こう書こうと思っているうちに『トリスタンとイゾルデ』(やはり「トリイゾ」と約すんだ、とネットを流しているうちに発見)はあるし、仕事はちょっと忙しいし、近所歩いてしまうしでこんな日付に。

 さて、ベルリン国立歌劇場三本立てその1『ドン・ジョヴァンニ』を上野の東京文化会館で見てきました。一階中央ブロック前方右寄り、なんだかこのへんで見ることが多い気がする。はじめてのオペラ『運命の力』(ミラノ・スカラ座)もこのあたりでした。

 モーツァルトのオペラは生では2回目。最初はやはり『フィガロ』でした。『魔笛は』ルネ・パペのザラストロが光ってたちょっくらトンデモ映画を見たのと、ベジャール振付のバレエを2回見たことがあります。

 さて『ドン・ジョバンニ』も一応ハイライト集で予習はして、おおーこの歌のことが「カタログの歌」なんだと思ったりしていたのですが、基本的にはわりと白紙。ただし、物語に関してはスペインはティルソ・デ・モリーナの『セビーリャの色事師と石の招客』やソリーリャ『ドン・ファン・テノーリオ』を読んでいたので、けっこう興味を持ってのぞみました。

 んー、でもちょっと一幕は調子が出ない感じだったかなあ。
 オーケストラピットに入っているからこんなに曲が「遠い」感じなの? と序盤びっくりしたり。
 ですが二幕はなかなか楽しかった。女をものにしてはすぐ捨てる、行く手に立ちはだかるものは力付くでも排除するドン・ファンが最後に罪の報いで地獄落ちするという物語ですが、かれを追っかけまわす女がいたり、哀れではあるけどそれなりに自分も小悪党の従者がいたり、ドン・ファンにちょっかいかけられて危機を迎えるカップルがいたりで、基本はコメディ。こんなときにモーツァルトの音楽はぴったりだなあ、という瞬間がときどきありました。

 オーケストラもなかなか遊び心にあふれてて、開演前の主催者からの「お願い」(撮影禁止とか、アラーム機能解除してねとか、おなじみではあるけど聞いてるとそれなりに長い)が終わると、チェンバロが「ちゃん、ちゃん♫」と合いの手を入れたり、二幕の晩餐場面ではなんと指揮者のバレンボイムが刺身の舟盛りを持って舞台に登場、ドン・ジョヴァンニや従者レポレロと一緒に箸(ながーい)を使ったりしました。そのあいだオケは自律的に演奏を続けてましたが、途中でちょこちょこバレンボイムが舞台上から振ったり。この演出、日によって違っていたようであります。

 それにしても、
「バレンボイムってすっごいちっちゃい!」
とびっくりしたのですが、ドン・ジョヴァンニ役のペーター・マッティが188もあるからそんなふうに見えたのかも。ちなみにマッティさんはドン・ジョヴァンニの赤いマントがよく似合うりゅうとした長身、すっきりした体型でよかったです。さすがにその美貌とあまい口説き文句であっという間に女をその気にさせてしまう、なんて役が先日のトリスタン君だったら困るかもだし。

 というわけで、一週間ちょっと経ってからの印象でありました。
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