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* thread: 美術館・博物館 展示めぐり。  * genre: 学問・文化・芸術

* category: 展覧会

サンフランシスコ美術館ちょこっと振り返り・4 SFMOMA 

2012.03.25
Sun
12:21

 最後はSFMOMA(San Francisco Museum of Modern Arts、サンフランシスコ近代美術館)です。
 旅に出たらやっぱりその訪問地出身の芸術家など知りたい。という意味では、今回行った四つの美術館のうちデ・ヤングとここSFMOMAがよりお勧めかな。

 201202sfm1.jpg
 美術館脇の旗。おお、ここにもルイーズ・ブルジョアがあるのかい?

 正面はふつうの道路をはさんでヤーバ・ブエナYerba Buenaで写真の撮りようがないので、内部をすこしだけ紹介します(企画展以外はフラッシュなし撮影OK)。
 一階はわりとダークな雰囲気。
201202sfmo12.jpg
 階段(まっしろ)またはエレベータで登って展示室へ。最上階には天窓があり、ブリッヂがあり、天日が降り注いでます。
201202sfmo6.jpg
201202sfmo5.jpg

 わたしが行った2月下旬に開催されていた特別展あるいは特集展示は、"Rineke Dijkstra A Retrospective"、"Mark Bradford"、"Descriptive Arts"、"Fifty Years of Bay Area Art"&"2010 seca art award"、"Picturing Modernity"などでした。

・写真
 Rineke Dijkstra : A Retrospective リネケ・ダイクストラ回顧展
 オランダ出身の写真家の代表作を集めた展示。はじめて見た(と思う)のですが、おもしろかった。
 ここではキャプションやコンセプトについて考えさせられました。シリーズとしてまとめることによる〔力〕ってあるな、と思ったのです。また、タイトルや狙いをきちんと読んでこそ受け取れるものとか。

 映像作品もありました。特に印象に残ったのは2本。ナイトクラブで輝く客たちをその〔場〕から抜き出し、白一色のバックで音楽だけを頼りにダンスしてもらった姿をとらえたもの。ちょっと、昨年のヨコトリ2011出品作の「タランティズム」(ヨアヒム・コースター)を思い出したよ。もう1本は、ピカソの「泣く女」を見て中学生たちが自由にコメントしていくもの。最初は目に見える色や形などを並べているだけだったのが、少しずつ女の内面へと分け入っていく。そしてそれを口にする中学生たちの心も透けて見えていくような時間でした。

 Picturing Modernity 現代を撮る
 SFMOMA収蔵の写真作品の特集展示。とくにおもしろいなと思ったのが"100 Boots"という作品。日常のいろんなところに100足(たぶん)の同じ形の黒ブーツが並べられて撮った写真の数々。リズムがあったね。

・Mark Bradford マーク・ブラッドフォード展
201202sfmomasd.jpg
ミュージアムショップに貼られていたポスター。ちょっとテカってます。
「絵」ではあるんだけど、使われているのは都市生活で生れるさまざまな屑だったりします。ポスターや新聞、カーボン紙など。特徴的なのがパーマ用エンドペーパーでした。薄いレイヤーの重なりが自在で、はかなくてときには鎧のようで、質感がおもしろかったな。
 
・Descriptive Art (記述的、とすればいいのかな?)
 展示室に入ると、すぐ横に机がありパソコンに向かった女性がなにか作業をしている。監視スタッフなのかな? でもそれなら立って見て歩くよね、と思いつつ二部屋ほどの展示を見ました。一室目の左壁にはさまざまな出自を思わせる子どもの写真とヘッドセット。聴いてみると、写真の子どもが将来の夢なんかについて語っている。そして右には天井からつられたスクリーン。文章が少しずつ更新されていく。簡潔な、現在形ばかりの文でした。
 あんまり感想もなく部屋を出ようとしたとき、はっと気づきました。
 あの人はこの部屋にやってきた人について書いて、随時アップしているんだ。
 部屋を出て振り返ってみると、"She walks out slowly."という行が最後に付け加えられていました。

 "Selected Histories: 20-th Century Art from SFMOMA Collection"の一枚目はこの絵。マティスの「緑の目の少女」1908年。ピカソが「アヴィニヨンの娘たち」を描いたのが前年の1907年。マティスの「ダンス」は翌年の1909年。
201202sfmo10.jpg

 SFMOMA収蔵のマティスのうち8点が現在貸し出し中で、コレクターとしてのスタインきょうだい(ガートルード・スタインなど)をテーマとした展覧会がパリとニューヨークで相次いで開かれるとのこと。いいな。
 外国ものでは他にクレーによる人物画の特集展示がありました。

 ここからは合衆国のもの。

201202sfmo1.jpg
 ジョゼフ・ステラJoseff Stella 「橋」Bridge (1936)
 これはニューヨークのブルックリン橋だそうです。イタリアから移民としてやってきたというステラが見た、新しい世界への架け橋。

201202sfmo2.jpg
 マーク・ロスコ Mark Rothko 「No.14, 1960」
 ロスコルームとはいかないけど、壁面ひとつを独占している姿。すぐ前に立って見、そしてソファに座って眺めました。以前川村で行われた展覧会に関する記事(こちら)にも書きましたが、ロスコは好きな画家のひとり。また、「現代美術は見る者とのインタラクションで生れる」って実感させてくれる画家のひとりです。
 デ・ヤングにも一枚ありました。そちらは淡い緑が基調のほの明るい作品でした。
 
201202sfmo3.jpg
 ジム・キャンベル Jim Cambell 1956-「デジタル時計」1991年
 時計&ビデオの組み合わせ作品。スクリーンに映し出されるのはリアルタイムではなくすこしだけ前にカメラのフレームに入ってきた人物です。時ってなんだろう、記憶や記録は? と思わせられる作品。

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 スチュアート・デイヴィス Stuart Davis 1894-1964 「ジュース」Deuce 1954年
 どうもわたしはこの人も気になるようです。といっても、まだぱっと見「レジェか?」と思ってしまう段階なんですが。

201202sfmo8.jpg
 さて、展示室の最後には鑑賞者も参加できる企画がいくつかありました。投稿作品を張り出したボードを撮ってみました。
201202sfmo7.jpg
 上の写真と同じところをクローズアップで。
「人間は緑じゃないんだよマティスさん」
って感じですかね?

201202sfmo11.jpg
 おまけ。
 鑑賞が終わって(といっても、ビデオアートとかは省略)買い物も一応して、出てきたらお向かいの壁がこんな感じでした。道路をはさんだお向かいのヤーバ・ブエナの看板です。

・・・・・・
 これで一応サンフランシスコの美術館メモはおしまいです。
 美術館カフェで飲み食いしたものをひとつにまとめてアップ、が次の更新予定です。
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