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2013の美術展など(順不同で感想) 

2013.12.30
Mon
16:29

 もっともっと行きたかったなあと思うのは毎年のこと。
 一部については記事を書きましたが、今年印象に残った展覧会をメモしておきます。順位は、なし。

〔牧野に驚く〕
 知り合いが関係者で、強く薦められて行ってみました。練馬区立美術館に行くのは初めて、かな。
『牧野邦夫-写実の精髄』(図録を兼ねた書籍もあります)
 たしかに写実すごいんだけど、その名に押し込めてしまうともったいないよ! という驚きの連続でした。
 ぱっと見るとふつうの人物絵みたいなんだけど近寄ると隠し彫りみたいにほそーい線で異様な存在が細かく描き込まれていたり。
 インターネットミュージアムでこんなページを見つけました。 


〔写真の年〕
・マリオ・ジャコメッリ写真展 The Black Is Waiting for the White
 ふとしたことでこのページの冒頭写真を見、ほんものを見たい! と思って行きました。白と黒の鮮烈なコントラスト。ホスピスの日々。意外なところに猫ポインツ。

・アンドレアス・グルスキー展
「写真」にくくってしまうとちょっと違うかな、でも写真が出発点になってるのでこちらで。
 プレス内覧会に参加させていただいき、自分なりにていねいに書いたエントリがあります。

・ソフィカル-最後のとき/最初のとき
 こちらも「写真」と言うと狭まるけど。金沢21世紀美術館で「めぐりあい」、ルイジアナ美術館で展覧会を見て、このひとが好きだと自覚したソフィカル。「最後のとき」では、後天的に視力を失ったひとたちが、最後に見たものについて語ったテクストが、その画像を再現した写真に添えられています。「最初のとき」はイスタンブールの海を舞台に、生まれて初めて海を見るひとたちをじっと映したビデオの集合体。
 ついでに、ノーマークで行った森美術館のLOVE展にTake Care of Yourselfが展示されてたのには、なんというか、運命のいたずらを感じたなあ。

 12月にはジョゼフ・クーデルカ展も見ました。近代美術館の常設展示のテーマ性も含めて面白かったよ。


/////
・カイユボット展-都市の印象派 展覧会についてはこちら
 作品そのものもよかったですが、画家だけでなくパトロンとしてのカイユボットを知ることができたのも嬉しい。

・アントニオ・ロペス展
 むかしは写実って別段好きではなかったのですが、たとえばこのひとの作品を前にすると「写実」ってなんだろう? という気分になる。そこからさらに進んで、「現実」ってなに? と思う。ロペスが描く風景のなかには、わたし自身ある程度なじみのあるものも多かったので、よけいに考えました。

 ほか、
・川合玉堂展
・古径と土牛展
(どちらも山種美術館。山種は特別な場所だと思う)
・中原淳一展(かわいい少女絵、という理解しかなかったのをがーんと崩された。つまり自分があまりに無知だったので、全体像を見て驚いたというもの)

・海外では、ベルリンの絵画館、雪を踏み分けて行ったやはりベルリンのブリュッケ美術館、ハンブルク市美術館、地方色豊かなマラガのカルメン・ティッセン美術館などが印象に残っています。
 国内は福島と札幌に泊まりで、名古屋に日帰りで行きました。札幌では三岸好太郎美術館で、学芸員さんとマンツーマンでゆっくりお話しながら巡れたのは大きな収穫。名古屋はノーマークだったヤマザキマザック美術館という場所そのものに文化の厚みを感じました。福島は結局会津若松に行った、に尽きるので、名所巡りで終わったのがちょっと残念。

 あと、悲しいニュースとしてはバーネット・ニューマン「アンナの光」の売却です。売却先でもいずれ展示されるだろうとも読みましたが、海外ということだし。

・・・・・
 来年の美術展をチェックするため『日経 おとなのOFF』を買いました。
 開催中のものでぜひ! と思ってるのが
・円山応挙展(相国寺承天閣美術館)
・下村観山展(横浜美術館)
・モネ、風景を見る眼(国立西洋美術館)

 来年開催で目を引いたのが
・シャバンヌ展(Bunkamura)←大学のときにベルギー象徴派展を見て以来、このライン大好き
・特別展 Kawaii日本美術(山種美術館)
・ラファエル前派展(森アーツセンターギャラリー)←野島秀勝『迷宮の女たち』を読んで以来、好きでかなりいろいろ見てる。その後、それなりに趣味が変わってきてるんだけど、テートからいろいろ来るとなればもちろん期待大
・ザ・ビューティフル 英国の唯美主義1890-1900(三菱一号館美術館)
・「驚くべきリアル」展 スペイン・ラテンアメリカの現代アート(東京都現代美術館)
・ヴァロットン展-冷たい炎の画家(三菱一号館美術館)
あたりかな。
 もちろん、さらに注目の展覧会は続々と出てくるでしょう。
 この中でどれだけ行けるかな。
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