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* category: コンサート、演劇

来年を待つ(スロバキア国立オペラ)@県民ホール(0121) 

2008.01.22
Tue
00:44

 12日に県民ホールに行った(ブルノ歌劇場『タンホイザー』)ときに見つけて買ったチケットのひとつです。メインの演目『椿姫』を生では見たことがなかったのと、なによりその安さ(前売り3500円、当日4000円)にひかれて購入しました。
 楽しかった! コストパフォーマンス非常に高いと思います。24日の保土ヶ谷・25日の泉はまだチケットに余裕があるようですね。

[横浜オペラ週間2008 スロバキア国立オペラ『椿姫』]
 今日の公演は県民ホールの小ホール(433席、大ホールとくらべるとだいぶあっさりした作り)ですが、16日のオープニングレセプションを皮切りに、栄区のリリス、神奈川区のかなっくホール、旭区のサンハート、保土ヶ谷公会堂、泉区のテアトルフォンテと、横浜で計6回の公演が予定されているそうです。主催者は
[オペラシティ横浜への挑戦]、
気合たっぷりだよね。

 ちなみに[横浜オペラ週間]は今年が初めてのようですが、演目、および出演のスロバキア国立オペラ紹介などをもりこんだけっこうまた気合の入ったサイトが作られています。

 ホールに入ると、下手にグランドピアノがある以外は、『椿姫』で使う二種類のテーブル&椅子がおかれただけの質素な舞台。
 第一部『椿姫』は主人公カップルとヴィオレッタとアルフレード、そしてアルフレードの父ジェルモンの三人に登場人物をしぼり、舞台袖からは原作者小デュマに扮した日本語ナビゲーターが物語の隙間を埋めるナレーションをします。伴奏はピアノ一本。
 ・「乾杯の歌」
 ・ヴィオレッタとアルフレードの二重唱(おお なんという顔の蒼さだろう)
 ・ヴィオレッタのアリア(おかしいわ? おかしいわ?)
 ・ヴィオレッタとジェルモンの二重唱(愛と人情にはさまれて)
 ・ジェルモンのアリア(プロヴァンスの海と大地を)
 ・アルフレードとジェルモンの二重唱
 ・ヴィオレッタのアリア(私には何も残されていない)
 ・フィナーレ(ヴィオレッタの死)
 収容人員500名以下のちいさなホールを選んで公演しているそうで、ホールの規模、そして伴奏がピアノだけなので、生の声がまさに手にとるように響きます。ヴィオレッタ(ダブルキャスト)を演じたアルズベタ・トゥルゴヴァは、最初のうちはとくに高音にふらつきがあったかと思うのですが、「おかしいわ? おかしいわ?」などでは観客席のこちらの耳や胸がぶるぶる共鳴するような音を聞かせてくれました。

 休憩およびこれまた気合の入ったごあいさつをはさんで第二部。こちらは『マイ・フェア・レディ』からの曲を中心としたオペレッタ&ミュージカル曲集。
 ・「あなたになぜかまたここにいてほしい」(『オペラ座の怪人』)
 ・「孤独とは?」(『オペラ座の怪人』)
 ・クリスチナとアダムの二重唱(オペレッタ『乞食学生』)
 ・エリーザの歌(オペレッタ『パガニーニ』)
 ・シルヴァとエドウィンの二重唱(『チャルダーシュの女王』)
 ・フレディの歌(『マイ・フェア・レディ』)
 ・エリザの歌(『マイ・フェア・レディ』)
 ・ドーリトルの歌(『マイ・フェア・レディ』)
 ・ハンナの歌(『メリー・ウィドウ』)
 ・わが心の歌(オペレッタ『青いバラ』)
 ・マリツァの歌(オペレッタ『伯爵令嬢マリツァ』)
 ・私は彼について行く(映画『天使にラブソングを・・・・・・』)
 そしてカーテンコールのあとは日本語で
 ・「初恋」(啄木詞)
 ・「千の風になって」
でした。

 来年もあるといいな! 来年の第一部は『ドン・ジョヴァンニ』だそうです。
 舞台挨拶をしたプロデューサーの長谷川さんが出口で客を見送っていたのですが、わたしも簡単にお礼を述べたし、年配の男性で握手を求めていたひともいました。観客の雰囲気も含めて、なかなかアンティーム(と、長谷川さんの挨拶には出てくる。書面でも口頭でも。たぶんフランス語で「親密な」)でよい夕べでした。

 あとはメモなど。
・バリトンのデュシャン・シーモがよかった! 美しい声、豊かな声量、そして芝居っけ。アルフレードの父ジェルモンとしてはあくまでも重厚に、そして第二部のドゥーリトルの歌では軽妙に、演技もすばらしかった。「千の風になって」では日本語の発音もよく、歌をきちんと理解しているのがわかる間の取り方で感動。
・プログラムも、『椿姫』の物語やさまざまな歌詞などをていねいに収録していてよい。ただし誤植がけっこうあるのと、第二部の歌の歌詞日本語訳がかなり固いのが残念。時間不足か準備不足か。
・第二部では『チャルダーシュの女王』、『伯爵令嬢マリツァ』などオペレッタからの曲がいいと思った。今年は(演目は違うけど)オペレッタを二本見ることになっているので楽しみが増えた。
・スロバキア語はhを発音しないのかな? アンコールの二曲ではhの音落ちが目立った。
・右側の前から4番目くらいに座っていたので、下手舞台袖奥がちらっと見える。公演のようすをけっこうせっせとデジカメで撮っていた。また、舞台がはねたあと出演者一同がもう一度舞台にあがり、記念撮影をしていた。
・スロバキア国立オペラの公演は、今回は札幌・小樽・横浜。

(舞台挨拶から)
・スロバキア(人口500万人)には三つの国立オペラ劇場がある。首都ブラチスラバにある劇場では毎日なにかが上演されている。
・長谷川さんと組んで毎年(もう10年目!)来日しているこの劇場は中部のまちバーンスカ・ビシリッツァ(5万人)の国立オペラ。三日に一回程度の公演。総勢200人規模。オペラだけでなく、歌という意味においてオペレッタ・ミュージカルもひとしくレパートリーに加えている。
・日本語ナビゲーターをつとめたイワン・ルマーネクさんは日本古典の研究者。『古今集』を訳し、今は世阿弥の『花伝書』の研究をしている。
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