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* category: 展覧会

「大英博物館ナイト」@東京都美術館に参加しました(0418)・1 

2015.04.26
Sun
21:02

 東京都美術館で「大英博物館展 100のモノが語る世界の歴史」が6月28日まで開催中です。勉強心くすぐられるいい展覧会でしたよ! この後、九州国立博物館・神戸市立美術館に巡回予定。
 オープニングの4日18日、ブログ・ツイッター・FBなどで情報発進できるひとを対象とした「大英博物館ナイト」に参加いたしました。関係者のみなさま、すばらしい機会を与えていただきありがとうございました。
 
*会場内の画像は主催者の許可を得て撮影したものです。

 今回は展示品単体での撮影・掲載も、クレジットを適切に記せばOKでした。また、ものによってはフラッシュなども(わたしは使いませんでしたが)。

 IMG_7504.jpg
 展示室入り口にある撮影OKスペースの前で、まずは水田学芸員による概要&見どころをうかがいます。
 
・大英博物館は、1753年にスローン医師のコレクションをもとに創設された世界初の国立博物館であり、現在は約700万点を収蔵。←詳しくは博物館公式サイトのこのページにて。
・日本での大英博物館展は今回が四度目、2003年「大英博物館の至宝」展以来12年ぶりで、2003年に引き続き博物館の全8部門からの収蔵品が展示される。
・<<ルイス島のチェス駒>>(この撮影OKスペースにはスケールアップした複製品が)は、2003年にはクイーンだけが来日(今回7点)。全部で78見つかった。
・大英博物館&BBC共同製作によるマグレガー館長出演のラジオ番組と、その後出版された本をもとにした展覧会。このラジオの日本語版がNHKでも放送中。←こちらがウェブページ。
などなど。

 NHKつながりでタイムスクープハンター・要潤が出演している音声ガイドも今夜は無料貸し出し。さて、行きましょう!

・Prologue モノは語る
IMG_7212.jpg
<<古代エジプトの柩>> 紀元前600年頃 エジプト 大英博物館蔵
と、

 ゲスト出演? の
IMG_7216.jpg
<<棺桶(ライオン)>> 2003年 ガーナ 国立民族学博物館蔵

 のあいだ上方に置かれたスクリーンに前掲のマグレガー館長が映し出されています。
 
 2500年以上の年月に隔てられてはいるけれどここに並べられたふたつの柩。展覧会カタログから引用します。
「ガー族の柩には古代エジプトで作られた柩と実に多くの共通点が見られる。どちらの柩もともにアフリカ製で、彩色を施した木から作られ、死者を讃えることを目的としている」(p.12)
 「ガー族のデザインはこのうえなくモダン」で、「これらのイメージは神々や最後の審判よりも、彼らの生活様式や現代の願望に関係している」(同上)ものではあります。
 ですが、
「人間はいつの時代にも死を理解し、死に備えようと苦慮してきたのであり、どちらの柩も死に向き合うために作られた物である」。つまり「もともとの役割は同じなのだ」(同上)。

 壁面には、現代ガーナの柩の模型も展示されていました。そのひとつ、
IMG_7217.jpg
<<現代ガーナの柩の模型(カカオの実)>> 2006年 ガーナ 大英博物館蔵
 ガーナと言ったらチョコ、つまりカカオだよねと撮ってみましたが、「カカオ農場主の葬式用に製作されることが多い」(同上)そうです。

けしけし
<<古代エジプトの柩>> 紀元前600年頃 エジプト 大英博物館蔵
を上から撮ってみました。おお、スカラベ。
 形から当然女性のミイラが納められているだろうと思ったら、たしかに女性用に作られたものではあるけれど、近年CTしてみたらなんと現在は男性のミイラがなかにあることが発見されたそうです。しかもその頭部にはへらが残っているんだって。ミステリアス。

・第1章 2000000BC-2500BC  創造の芽生え

IMG_7222.jpg
<<オルドヴァイ渓谷の礫石器>> 200万-180万年前 タンザニア、オルドヴァイ渓谷 大英博物館蔵
 大英博物館最古の収蔵物が、今回の展覧会の展示品ナンバー1です。高さ・幅・奥行きともに10センチに満たないちいさな礫石器。最近の研究により、このあたりでの道具づくりそのものは250万年ほど前に始まっていたことがわかっているそうです。

IMG_7224.jpg
<<オルドヴァイ渓谷の握り斧>> 140万-120万年前 タンザニア、オルドヴァイ渓谷 大英博物館蔵
 展示品1から60万年ほど前下った頃に作られた握り斧。あきらかに意図を持って成形された、「切る、こそげ取るなど、多様な作業に使える実用的な道具」(カタログp.21)です。
 この握り斧に添えられたキャプションのタイトル「道具にやどる言語の息吹」に惹かれました。
NHKラジオの『モノが語る世界の歴史』No.1からメモしてみました。

 脳スキャナーを使い、石器を作るとき脳のどの部分が活性化するかを調べた。
握り斧を作るときに使われる現代の脳の部位は、ことばを話すのに使用される部位とかなり重なっていることがわかった。石を形作れれば、文章もまた形作れる可能性が高いのではないかと考えられている。
 この握り斧を作ったひとは、およそ七歳の子どもぐらいの言語能力を持っていた可能性がある。座ってアイディア交換・共同作業する計画をたてられただろう。ただ噂話をすることあったかも。誰もが社会として認識できるものが形成されつつあった可能性はじゅうぶんにある。
 この握り斧のような道具を作れるようになったことは、人類が環境を支配、変えていくうえで、大きな役割を果たした。
←よりよい食料が手に入る。動物の皮をはいで衣服を作ったり、薪や小屋にする枝を切ったりすることもできた。人類はお互いに話をして、物理的には目の前にないものを想像できるようにもなった。

 

IMG_7233.jpg
<<アボリジニの網籠>> 1875-1927年 オーストラリア 大英博物館蔵
 縦34センチ、横は17.5センチ。けっこういろいろ入りそうです。

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<<カルパトス島の女性像>> 紀元前4500-前3200年 ギリシャ、カルパトス島 大英博物館蔵
 いわゆる豊穣の女神像としてはスマートに過ぎるかな。じっさい、キクラデス島の住民をかたどったのか、それとも豊穣の女神のような象徴的価値があるのかは定かではないとか。特徴のある顔(鼻だけが目立つ)のほかは乳房と生殖器がマークされただけのこの像は、大英博物館蔵にあるギリシャの彫像で最古のものだそうです。

IMG_7248.jpg
<<ヒスイ製の斧>> 紀元前2500年頃 ドイツ、ビーブリッヒ 大英博物館蔵
 傷ひとつないなめらかな表面。なにかのために使ったとは考えられない美しさ。儀式用と考えられているそうです。
 展示室の角をはさんだ反対側には、中国で作られたやはり翡翠の黒い玉琮(ぎょくそう)が展示されていました。そういう、配置に気を配っているようすを見るも展示での楽しみのひとつ。

・都市の誕生 3000BC-700Bc

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IMG_7254.jpg
 各セクションにはこのような地図や年表が掲示してあります。親切。

IMG_7256.jpg
<<ウルのスタンダード>> 紀元前2500年頃 イラク 大英博物館蔵 (高さ:21.6cm 幅:49.5cm 奥行:4.5cm)
「スタンダード」とは戦場で掲げる軍旗のこと。1920年代にウーリーがウルを発掘した際、最大の王墓から出土したもので、「スタンダード」もウーリーの推測を継承した呼び名ではありますが、じつは用途は解明されていないとのこと。貝、ラピスラズリ、赤色石灰岩、ビチューメン(瀝青)で作られた美しい箱ではあります。

IMG_7257.jpg
(同上)

IMG_7263.jpg
(同上)

IMG_7260.jpg
(同上)
IMG_7266.jpg
(同上)
 側面を撮ってみました。なんか猫科っぽいのいない? それから、アッシリアのスフィンクス、というか有翼人面牡牛像っぽいのもいない?




IMG_7270.jpg
<<楔形文字を刻んだ粘土板>> 紀元前3100-前600年 イラク南部 大英博物館蔵

IMG_7272.jpg


IMG_7280.jpg
<<オルメカ文明の仮面>> 紀元前500-前300年 メキシコ 大英博物館蔵
 オルメカの遺物、かつ顔面だけをかたどったものというと、石による巨大な頭部が浮かぶなー。けれどこれは実物大よりも小さな仮面。装飾品か、頭飾りの一部として使われたのだろうとのこと。

IMG_7293.jpg
<<ラムセス2世像>> 紀元前1280年頃 エジプト、エレファンティネのクヌム神殿 大英博物館蔵
 横から撮ってみました。カタログには載らない角度から見たり撮ったりするのわりと好きで、他の展示品についてもこういう写真ご紹介しようかと思っています。

IMG_7290.jpg(同上)
 花崗岩でできた、150㎝にすこし足りない程度のかなり大きな堂々とした像です。

*これで100点のうちまだ21点目。キャプション読んで写真撮ってると時間が飛んで行くようでした。先を急ごう。

・・・・・
〔展覧会概要〕
■会期:2015年4月18日(土)~6月28日(日)
■会場:東京都美術館 企画展示室
■開室時間:午前9時30分~午後5時30分(金曜日は午後8時まで。入室は閉室の30分前まで)
■休室日:月曜日、5月7日(木) ただし5月4日(月・祝)は開室
■観覧料:一般1600円(1300円)、学生1300円(1100円)、高校生800円(600円)、65歳以上1000円(800円)※カッコ内は前売・団体料金
■お問い合わせ:03-5777-8600(ハローダイヤル)
■主催:東京都美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)、大英博物館、朝日新聞社、NHK、NHKプロモーション
■後援:ブリティッシュ・カウンシル
■協賛:花王、大和ハウス工業、三菱商事、あいおいニッセイ同和損保
■協力:日本航空、キャセイパシフィック航空、アイディールブレーン

※巡回予定
2015年7月14日~9月6日 九州国立博物館
2015年9月20日~2016年1月11日 神戸市立博物館
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