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* category: 展覧会

ゆかいな若冲・めでたい大観 -HAPPYな日本美術展@山種美術館のブロガー内覧会に参加しました(1) 

2016.01.16
Sat
17:17

 こいつぁ春から縁起がいいわい。
 古今東西の美術への深い愛に溢れるブログ「弐代目 青い日記帳」(リンクはこちら)のtakさんが山種美術館(こちらです)と組んで企画してくださった『ゆかいな若冲・めでたい大観 -HAPPYな日本美術』展ブロガー内覧会に参加してきました。

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 チラシおよびウェブサイトに掲載されている〔みどころ〕を引用します。*は山種美術館所蔵の作品です。

①新春にふさわしい吉祥の絵画が大集合!
伊藤若冲《伏見人形図》*をはじめ、河鍋暁斎《五月幟図》、横山大観《心神》*、小林古径《鶴》*、奥村土牛《庚申春》*まで、鶴亀、松竹梅、七福神、干支動物など近世から近代・現代の吉祥画題の作品が勢ぞろい。
②魅惑の若冲、大胆・洒脱な墨画の世界!
押絵貼屏風《群鶏図》、《河豚と蛙の相撲図》、《布袋図》など、初公開作品を含む墨画9点を中心に、若冲の画技と表情豊かに描かれた福神や動物をご紹介。
③笑う門には福来る!ユーモアあふれる作品で初笑い♪
伊藤若冲《仔犬に箒図》、歌川国芳の《きん魚づくし ぼんぼん》〔2/9~3/6展示〕や《其まゝ地口猫飼好五十三疋》〔2/9~3/6展示〕、柴田是真《墨林筆哥》*など、思わずにっこり、笑みがこぼれるHAPPY感満載の作品にご注目。


 そして今回のブロガー内覧会は、
 ・館長によるギャラリートーク
 ・takさんトーク
 ・展覧会に合わせた上生菓子をひとつ
 ・写真撮影OK(一部をのぞく)、展覧会の紹介を目的とした記事内ならばウェブでのアップOK。
 このタッグマッチで開催されたイベントへの参加は、『竹内栖鳳-京都画壇の画家たち』展、『川合玉堂-日本のふるさと、日本のこころ』展に次いで三回目です。
 今年は若冲生誕300年ということで、主に個人が所有するもので完全に初公開の作品も並んでいました。さらに、<<群鶏図>>と<<伏見人形図>>は15秒以内の動画撮影もOKという太っ腹な企画です。(1)では若冲の作品を主体にご紹介します。

*このブログ記事に掲載した写真は、展覧会紹介記事に掲載するため特別の許可を得て撮影したものです。

 展示室1に入って正面。最初に観覧者を迎える位置にあるのは、この異種格闘技。
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・伊藤若冲(1716~1800) <<河豚と蛙の相撲図>> 18世紀

 河豚のまんまるいフォルム(に隠されてるけど、蛙のぽんぽこりんもたぶんそんな様子)、ふんばる蛙の足と、あんまりふんばってるように見えない河豚の尾びれ(ということは蛙優勢?)など、がんばり要素も加わってたしかにユーモラスだし、見るだけで眼幅ではありますが、山崎館長のギャラリートークでは、
〔珍しい題材。この蛙にはイボがあり、つまりヒキガエルまたはガマガエルで、どちらも毒がある。河豚はもちろん。現実の争いに見立てているのでは?〕というコメントあり。
 京都・錦小路の青物問屋の長男に生まれ、家督は弟に譲って隠居し自分は高価な絵の具も使い放題…という若冲像がじつはかれの一面に過ぎず、市場の権益を守るために戦った「社会的」な面も近年はすこしずつ明らかになってきたことを考えると(もちろん、これは主にMIHOに行ったときに見た展示の受け売り(記事はこちら)ですが)うなずけるし、解釈の豊かさも味わえますね。

 今回、若冲作品は全部で11点。うち墨画が9点です。個人蔵の作品が多く、まさに初公開のものもあり、親切にも「初」マークが♡
  かつては豊かな財力で高価な絵の具使いまくりだった若冲も、大火で焼け出されたあとは生活のため墨絵をいろいろ描いて生活費にしたと考えられているそうです。

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・伊藤若冲(1716~1800) <<亀図>> 18世紀

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 ぽっちりした目が素朴かわいいよね。京都のお寺(たぶん東寺)の池で石によじのぼってひなたぼっこしてた亀ズを思い出しました。
 takさんのトークでも注目されてて、甲羅は筋目描きだろうとか、手足がかわいいし尻尾はミモザのつぼみ(でよかったかな)みたいだ、と、ほほえましいですね。
 
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・伊藤若冲<<群鶏図>> 1795年頃制作
 六曲一双の作品ですから、屏風として展示しても(つまり平らにならさなくても)かなりの長さ。こちら、15秒間のビデオ撮影OKでした。わたしは動画センス壊滅的なのでやめておきましたが…。

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<<群鶏図>>部分
 展示ケースすぐに立ってわざと横向きに撮影。しなやかな鞭のような尾がリズミカルに並んでて、ちょっと鏡張りの部屋みたいじゃない? 尾の墨がいちばん濃くて黒いのも生命の躍動を感じます。

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<<群鶏図>>部分

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<<群鶏図>>部分
 番いで描かれてる率が高いのも「おめでたい」と、カタログに。長い尾をゆらめかせ、ちょっとひねりのあるポージングで画面に君臨する雄鳥の視線の先には、まるっとなってる雌鳥がいて、ちょっと歌舞伎や日本舞踊の男女(役柄上)かけあいのような。

 展示室1の奥には墨で描かれた七福神が並びます。

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・伊藤若冲<<布袋図>> 18世紀制作 部分
 別の布袋さん。えっこらさと袋しょってるこのポーズってあんまり見ない気がします。そして、たしかにお腹はぼてんと出てますが、ちいさいおっさんデフォルメされててかわいらしいし福々しいな。

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・伊藤若冲<<大黒図>> (左)、<<恵比寿図>>ともに18世紀制作
 キャプションの上に貼られてる黄色っぽいしるしは「初」(初公開)マークです。
 カタログで大黒さんが「恵比寿とセットで描かれることもあるのじゃ」と言ってるので(ちょこちょこ吹き出し+台詞とかあってかわいいカタログなのです)、こちらでも並べて撮りました。

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・伊藤若冲<<恵比寿図>> 18世紀制作
 めでたいたいでかい。

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・伊藤若冲<<大根図>> 18世紀制作
 このはみで具合が。takさんのトークをうかがってたおかげで、じつはこの大根ふたまたに割れてるとか、うえのほうに蝶が二匹舞ってるとかに注目して見れました。

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・伊藤若冲<<海老図>> 部分
 カタログによると、海老は「人が年をとり腰が曲がるほど長生きをした」ことに通じる長寿のシンボルとのこと。ぼんやりと、赤いからかめでたいのかなあとか思ってました。勉強した。ひげがほそくてしなやかで優雅。

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 大根の両側が彩画です。左から、
・伊藤若冲<<仔犬と箒図>>、<<大根図>>(いずれも18世紀)、<<伏見人形図>> 1799年 山種美術館蔵 

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・伊藤若冲<<仔犬と箒図>> 18世紀

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・伊藤若冲<<仔犬と箒図>> 部分
 むっちりまるまるした形にほっこりするよ。というわけでアップ。 

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・伊藤若冲<<伏見人形図>> 1799年制作 山種美術館蔵
 今回動画撮影OKだったもう一作がこちら。お人形さんがとことここちらにやってくる、みたいに流していったら楽しそうです。
岩絵具を使い、ざらっとした土人形の質感も出している、という指摘あり。

hap201612b.jpg
・伊藤若冲<<伏見人形図>> 山種美術館蔵 (部分)

 ぜいたくにも、 若冲網羅してしまいました。
次の記事で他の画家たちの作品を紹介します。

・・・・・・・
会期: 2016年1月3日(日)~3月6日(日)
※ 会期中、一部展示替えを行います。
開館時間: 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日: 月曜日(但し、1/4・1/11は開館、1/12は休館)
入館料: 一般1200円(1000円)・大高生900円(800円)・中学生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金および前売料金。
※障がい者手帳、被爆者健康手帳をご提示の方、およびその介助者(1名)は無料。
[お得な割引サービス]
きもの割引:会期中、きものでご来館のお客様は、団体割引料金となります。
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この記事に対するコメント

はじめまして
別の角度からいろいろ楽しませていただきました。
気づかなかったこと、また発見しました。
モノクロ加工すると、より鮮明になりますね。

若冲のニワトリ。
左に回った時に、お~!!!! と思った感動がそのまま、
写真に再現されています。
近くで見ると、尻尾がムチのようにも見えたり、馬の尻尾にも見えます。

若冲制覇! すごい・・・・

海老のズーム、迫力がありますね。
トゲトゲのベースは、たらし込み? と思ったのですが、
描いているのでしょうか?
【2016/01/21 21:29】URL | コロコロ #ehuBx04E *編集*

>コロコロさま
こちらにもコメントありがとうございます♪
お返事遅れて失礼しました。
じつは、モノクロ加工は山種美術館から「ご遠慮いただきたく」とコメントいただいたので取り下げました。
せっかく見ていただいたのに、すみません。
鶏の尾のリズム感に共感していただいて嬉しかったです。いいですよね!
【2016/02/02 20:08】URL | かんべえ #SqoPBuKQ *編集*
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