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『これぞ暁斎!世界が認めたその画力』展@Bunkamura ザ・ミュージアム ブロガー内覧会に参加しました 

2017.03.26
Sun
16:51

 Bunkamuraザ・ミュージアムで4月16日まで開催中の『これぞ暁斎!世界が認めたその画力』展(公式サイトはこちら)。 美術館と古今東西の美術への深い愛にあふれるブログ「弐代目 青い日記帳」のtakさんがタッグを組んで開催されたブロガー特別内覧会に参加してきました。関係者のみなさま、すばらしい機会を与えてくださりありがとうございました。

 まずはチラシをご紹介。

IMG_5472.jpg
 モチーフになっているのは、<<地獄太夫と一休>>(明治4-22年)*1871-89年 です。画面左のなかほどで激しく踊ってるのが一休さん。その下には空の(皮を張ってない)三味線をつまびく骸骨が配されています。地獄太夫とは、一休が悟りに導いたとされる遊女だとか。

 この展覧会に行く前の暁斎のイメージはまさにこの絵。
 暁斎、わたしはこの二年ぐらいちょっと気になるひとでした。このブログで検索すると、昨年一月、山種美術館での内覧会『ゆかいな若冲、めでたい大観』の記事に、〔暁斎が好きみたい〕と書いています。今回のチラシに使われたものとは別のバージョンですが、上野の森で見た肉筆浮世絵展では一休さんと地獄太夫の絵が気に入ったようです。また、山種美術館で見たこのに通じるのはこの赤かな。というわけで、ギャラリートークつきの内覧会に喜んで参加してきました。

 で、今回学んだ、というか、覚えておこう! と思ったのは、
・暁斎は幕末~明治の時代を生きた人。1831年生れ、1889年没。
・ジョサイア・コンドー(「コンドル」という表記がおなじみ)なども弟子だった、幕末~明治における国際人のひとり。
・浮世絵は国芳のもとで学んだ。←当時8~9歳だったけど!
・国芳は猫、暁斎は蛙や烏。でも猫たくさんあった♪
・狩野派のもとで研鑽を積んだたしかな技量の持ち主。
・ジャンルもテーマもとにかく多彩。幽霊画、春画……中国絵画にしか見えない絵も描く。
・作品のムードもいろいろ。シリアスなものから笑える、風刺も。

 いくら特別に撮影を許可されたといってもオリジナルの筆致に及ぶべくもありません。16日までですからぜひ急いでザ・ミュージアムへ!

 ……と言いつつ、印象に残った&まあまあちゃんと撮れたかな、な絵をすこしご紹介します。

 *このブログ記事に掲載した写真は、展覧会紹介記事に掲載するため特別の許可をえて撮影したものです。
 
IMG_5442.jpg
・左 <<烏瓜に二羽の鴉>> 明治4-22(1871-89)年 ゴールドマンコレクション
・右 <<蔦絡む枯木に鴉>>明治4-22(1871-99)年 ゴールドマンコレクション
 二つ目の展示空間はコを左右反転した形で、ずらっと鴉の絵が並んでいました。その数なんと14枚。1881年に第二回内国勧業博覧会に出品した鴉の絵が事実上の最高賞を獲得した(そしてものすごい値段で売れた)ことから、暁斎には鴉の絵の注文が押し寄せ、それに応えてたくさん描いたそうです。ゴールドマンさんも30枚ほど所有してるとのこと。
 一言で鴉と言ってもポーズはいろいろだし、描き方もいろいろ。その中から赤も入ってる絵の並びをピックアップしてみました。

IMG_5445.jpg
 鍾馗さんの絵を並びで三枚。
・左 <<鍾馗と鬼>> 明治15 (1882)年 ゴールドマンコレクション
・中央 <<鬼を持ち上げる鍾馗>> 明治4-22(1871-89)年 ゴールドマンコレクション
・右 <<鍾馗と鬼>> 明治4-22(1871089)年 ゴールドマンコレクション
 第4章の「戯れる-福と笑いをもたらす守り神」には、この鍾馗さんのほかにも七福神の絵など。鍾馗さんは守り神として端午の節句に飾ることが多く、注文もたくさん受けただろうとのこと。

 さっきの三枚はいわば「まじめ」にお務めを果たしている鍾馗さんですが、直角に位置する隣のケースに並ぶ鍾馗絵では、鬼を崖から吊るしてたり、鬼同士で相撲を取らせたり、鍾馗さんイコール正義の味方とも言えないような絵も。
 その中から一枚。画面構成、鍾馗さんの姿勢、服の表現など、これは! と思った一枚です。

IMG_5466.jpg
・<<鬼を蹴り上げる鍾馗>> 明治4-22(1871-89)年 ゴールドマンコレクション

・猫ポインツも高いのよ! の巻。
 お師匠さんだった国芳ほどじゃない……にしても、猫いろんなところに登場してました。

 最初のセクション、「出会い-ゴールドマン コレクションの始まり」より、
IMG_5450.jpg
・<<鯰の船に乗る猫>> 明治4-12(1871-1879)年 ゴールドマンコレクション
 ひっくり返って船に見立てられた鯰の腹に、しんなりと腹這いになって運ばれていく着物姿の猫。猫は遊女をあらわすこともあるそうです。

IMG_5452.jpg
・<<鯰の引き物を引く猫たち>> 明治4-22(1871-89)年 ゴールドマンコレクション
 この猫たちは直立歩行で、体のバランスもまるで人間。

「第2章 躍動するいのち-動物たちの世界」
 一枚絵としてはこの猫が一番好きでした。
IMG_5456.jpg
・<<眠る猫に蝶>> 明治4-22(1871-89年) ゴールドマンコレクション
 輪郭線を使わず、ほんわりした猫のやわらかい毛を表現。香箱座りしてどんな夢を見てるのかな。 

20170323192326_IMG_0118.jpg
・『暁斎画談』 明治20(1887)年 ゴールドマンコレクション
 の、猫の見開き! 右側はかなりもっさーですね。

 ギャラリートークで、「あなたの一枚を紹介してください」という主旨の呼びかけがあったんですが、地獄太夫と一休さんか、それとも鬼を蹴り上げる鍾馗さんか。

 いや、思いがけない出会いの一枚を!
 あまり大きくない一枚(A4ぐらい? 作品一覧にサイズがない……)なのですが、この
20170323192451_IMG_0124.jpg
・左 <<雨中さぎ>> 制作年不祥 ゴールドマンコレクション
・右上 <<松に猿>> 明治17(1884)年 ゴールドマンコレクション
・右下 <<眠る猫>> 明治18-22(1885-89)年 ゴールドマンコレクション
を見たときに、
「あっ? えっ!?」
となりました(ちょっとぐらい声出てたかも)。

IMG_5443.jpg
 この<<雨中さぎ>>にものすごい見覚えが……。
 いまを去ることxx年前、めでたく定職に着くことが決まり、ささやかですが自分のスペースももらえるとなって、なにか飾ろう、と、いま思えばちょっと不思議なのですが、元町の酒井考古堂さんで版画を見て選んだのがまさにこの絵、だと思う。この雨の表現、黒と白のコントラスト、デザイン化された鷺の姿。
 誰の作かとか気にしてなかったし、記憶の彼方に仕舞ってあったのですが、今回の展覧会で思わぬ再会となりました。
 あれから何枚か絵画や版画を買いましたが(ほんとに「何枚か」ですけど)、絵はがきやポスターから一歩踏み出したものとしては、たぶんこの「雨中さぎ」がわたしの最初の一枚だったんだろうな。

・・・・・・・・・・
<開催概要>
開催期間:2017/2/23(木)-4/16(日)  ※会期中無休
開館時間:10:00-19:00(入館は18:30まで)毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで)
会場:Bunkamura ザ・ミュージアム
主催:Bunkamura、フジテレビジョン、東京新聞
協賛・協力等:
[協賛]花王、わかさ生活、チクブパッケージシステム
[後援]ニッポン放送、ブリティッシュ・カウンシル、日仏会館フランス事務所
[協力]日本航空、さとふる
お問合せ:03-5777-8600(ハローダイヤル)
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