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『カンディンスキー、ルオーと色の冒険者たち』展@パナソニック汐留ミュージアム 

2017.10.19
Thu
11:30

 10月17日(火)~12月20日(水)開催の
『表現への情熱 カンディンスキー、ルオーと色の冒険者たち』展(公式ページはこちら
のプレス内覧会に、ブログ・SNS枠で参加しました。関係者のみなさま、ありがとうございました。

 パナソニック汐留ミュージアムはルオー作品を常設展示する一室があり、これまでにもルオーと他の画家を結びつけた展示をしてきたのですが、今回は〔色〕をキーワードに、カンディンスキーと、さらにドイツ表現主義およびクレーが登場します。
〔カンディンスキー〕そして〔色〕というキーワードにとびついて内覧会応募したら、これも好きなドイツ表現主義、クレーの作品も見れて充実でした。作品の写真を何枚かあげてご紹介します。ただし、ルオーは著作権が切れていないため撮影NGとのこと。ぜひ美術館にて!

*以下の写真は、特別な許可を得て撮影したものです。

 展示は三部構成。

・第1章 カンディンスキーとルオーの交差点
 第一室はカンディンスキーとルオーの初期作品に捧げられています。
 カンディンスキーは1866年ロシア生まれ、画家を志して最初に出た外国はドイツ(ミュンヘン)でした。1896年、当時30歳。

 その5歳下、1871年に生まれのルオーはパリ生まれ。最初はステンドグラスの職人見習をしていましたが、やがて、当時モローが校長をしていた国立美術学校に入学します(このふたりの結びつきにひかりを当てた展覧会も、パナソニック汐留ミュージアムで2013年開催→紹介ページ)。



201710_k1.jpg
 ヴァシリー・カンディンスキー<<水門>> 1902年 宮城県美術館

 ルオーとカンディンスキーの「共演」は1904年のサロン・ドートンヌがはじまり(1910年まで出品とのこと)。サロン・ドートンヌはルオーも創設者のひとりで、もちろん出品もしていました。

201710_k2.jpg
 ヴァシリー・カンディンスキー<<商人たちの到着>> 1905年 宮城県美術館
 カンディンスキーが1905年に出品した三作のうちのひとつ。
 1905年、サロン・ドートンヌというと、あの「野獣派」と訳されることがあるフォビーヴィスムFauvismが〔誕生〕した展覧会でもあります。
 
 この部屋に展示されていたルオーの作品のなかでは、<<法廷 >>(1909年)という作品に目を引かれました。全体的に暗いトーンで、近寄らないとどんな光景なのかもわかりにくいのですが、そのなかで判事たちの法衣の赤が鮮やか。というと「法の正義」の力強さが表現されているかのように読めますが……。ぜひ、その場で確かめてみてください。
 
・第2章 色の冒険者たちの共鳴
 配布されたプレス資料から紹介します。

(引用)
 不安や焦りなど個人の精神のありようを色彩や形態に置き換えて表現しようとしたドイツ表現主義の運動は、ドレスデンのグループ「ブリュッケ」を端緒として、ミュンヘンのカンディンスキーが新しく始めた「青騎士」の活動へと緩やかにまとまりながら展開します。彼らは、自然回帰的でプリミティブ(原始文明)な表現や、「今ここ」からは失われた中世や古代などの理想化された光景を表現に取り入れました。彼らと、人間や事物の外見を超えて本質に迫ろうとしたルオーには、背景となる文化を越えた同時代的な親和性が感じられます。
(引用終わり)

 この部屋では、あえてキャプションを作品のすぐ近くには置かず、テーマごとに展示する試みがありました。

201710_h1.jpg
(左から)
・エーリヒ・ヘッケル<<木彫りのある静物>> 1913年 広島県立美術館
・マックス・ペヒシュタイン<<森で>> 1919年 高知県立美術館
・ハインリヒ・カンペンドンク<<少女と白鳥>> 1919年 高知県立美術館

201710_h4.jpg
 ハインリヒ・カンペンドンク<<郊外の農民>> 1918年頃 宮城県美術館
*この絵は別の壁面に展示。
 カンペンドンクは今まで意識したことがなかったのですが、この絵そして上にあげた<<少女と白鳥>>が気に入りました。ちょっと調べてみたら[マルクの動物画に影響を受けた]という記述も見つかり、それで好きなのかな、とも。
<<郊外の農民>>はシャガールが故郷を描いた絵などを想起させるものでしたが、動物のかわいらしさ、単純化された女性の横顔のちょっとした愛嬌に惹かれて細かく見ると、左の馬の背中あたりに謎のにょろんと長い腕(?)が伸びていたり、郊外と言ってももちろん鉄塔があったり、どこか不穏なものも隠れているのが複雑な味でした。 

201710_h2.jpg
 マックス・ペヒシュタイン 版画集『われらの父』より 1921年 宮城県美術館
 聖書や神話世界も展示テーマのひとつ。ペヒシュタインのこの連作はズバリ『われらの父』(つまり神)です。会期中、展示替えがあるそうです。

201710_k3.jpg
(左) ヴァシリー・カンディンスキー<<「E.R.キャンベルのための壁画No.4」の習作(カーニバル・冬)>> 1914年 宮城県美術館
(右) ガブリエーレ・ミュンター<<抽象的コンポジション>> 1917年 横浜美術館
*この展覧会を通し、「カンディンスキーの表現の展開を語る重要な3作品が登場」(プレスより)するのですが、その二枚目がこれ。一枚目は展覧会のキービジュアルとしてチラシなどにも使われている<<商人たちの到着>>です。隣に置かれた絵の作者、ミュンターはカンディンスキーの恋人。

 第二部のルオー作品では、人物の顔を大きく描いた作品-<<ヒンデンブルク>>、<<自画像>>(左目はかげになり、こちらをぎろりと見ている右目に浮ぶ怯えや絶望)、<<アヌーシュカ>>と、踊る骸骨絵が強く印象に残っています。これらの作品の多くはパリのルオー財団所蔵か、ルオー財団が協力して来日した個人蔵。パリからは約20点の初来日を含む約40点の作品が来日しているそうです(プレスより)。

・第3章 カンディンスキー、クレー、ルオー -それぞれの飛翔


 クレーの作品は第二章にも登場。とくに好きな並びだけここに載せます。 
201710_klkl.jpg
(左) パウル・クレー <<グラジオラスの静物>> 1932年 宮城県美術館
(右)パウル・クレー <<橋の傍らの三軒の家>> 1922年 宮城県美術館

201710_k4.jpg
 ヴァシリー・カンディンスキー <<活気ある安定>> 1937年 宮城県美術館
 そしてカンディンスキーの表現の展開を知るキー、三枚目がこちら。
 上掲の二枚と比べ、色の強度がぜんぜん違う。いまはあまり使われない用語だということですが、こっちが「冷たい」抽象という感じがします。それでもカラフルな魚や音符などがあり、ささやきというか身をのんびり揺するような動きもあり、タイトル<<活気ある安定>>はまさに、と思いました。

 ルオーの作品は最後の部屋にずらっと並びます。<<学者ぶる人>>、<<ウラリー>>など、「顔」を描いたもの、そしてキリストが現れる宗教画など。こちらも、ほとんどがパリから来日した作品が並んでいます。

 また、展覧会の終わりにPhoto and Networkという最新自撮システムも設置されていました。
 展覧会ウェブページから引用します。

 PHOTO AND NETWORK
記念撮影コーナーで、パナソニックとNTTコミュニケーションズが提供するカメラシェアリングサービス「PaN」をご体験いただけます。「PaN」で撮った写真をスマホやパソコンにダウンロードしてお楽しみください。
※システム利用は無料ですが、画像のダウンロードには別途通信費がかかります。

・・・・・展覧会概要・・・・・
開館期間  2017年10月17日(火)~12月20日(水)
開館時間  午前10時より午後6時まで(ご入館は午後5時30分まで)
休館日   水曜日(ただし12/6、13、20は開館)
入館料   一般:1000円、65歳以上:900円、大学生:700円、中・高校生:500円 小学生以下無料 
 20名以上の団体は100円割引。障がい者手帳をご提示の方、および付添者1名まで無料で入館可
主催    パナソニック 汐留ミュージアム、NHK、NHKプロモーション
後援    在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、ドイツ連邦共和国大使館、港区教育委員会
特別協力 ジョルジュ・ルオー財団
協力    日本航空


 
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